ビッグニュースが飛び込んできました。デビューしてまだ1年の藤井四段(藤井聡太四段)が1月14日、「公式戦」で、名人を破りました。過去に羽生さんも、公式戦で名人経験者4人を撃破したことで大ニュースになりましたが、今回もすごいニュースです!今日は、「藤井」と「羽生」を徹底比較して、どっちが勝つか予想してみました。
目次
藤井と羽生
藤井とは?
史上最年少の14歳2ヶ月で将棋のプロ棋士(四段)になった、将棋界のみならず世間が注目している棋士です。
デビュー早々に「公式戦29連勝」という新記録を打ち立てただけでなく、今回は時の名人を公式戦で撃破するという偉業を達成しました。
羽生さんもそうでしたが、「次代の覇者・名人」と目されている人は、まるで道が自然に開けるが如く、シナリオ通りに物事が進んでいきますが、藤井さんにも同じような事が言えます。
そんな藤井の将棋を羽生さんは以下のように評しています。
ここが明らかに弱いと言える弱点がないのが大きな特長です
出典:BUZZFEEDNEWS
でも羽生さん自身も「あらゆる戦法を指しこなす、オールラウンドプレーヤー」という評価を得ていることも忘れてはいけません。
羽生とは?
昨年の竜王戦で、一定数タイトルを獲得し続けた棋士が手にできる称号「永世〇〇」を、全てのタイトルで達成(通算99期!)するという空前の偉業をやってのけた方で、今もタイトルを2つ持っている二冠王です。
羽生さんも、藤井さんと同様に、中学生でプロ棋士になった「中学生棋士」です。
藤井と羽生の比較
藤井と羽生は公式戦初対戦
今回が初めての対戦になります。
藤井と羽生の対戦成績
非公式戦で2回対戦しており、1勝1敗です。
つまり今回が3回目の対戦になります。
藤井と羽生の戦績
将棋の世界では、勝ち進むほど強い相手との対局が増えていくので、勝ち進むほど、勝ち続けるのが難しくなります。
なので、下位で勝ちまくっている棋士と、上位でトントンの成績を残しているトップ棋士を一概に比較することはできませんが、藤井さんが勝っている相手には「名人」も含まれているので、この点を割り引いても、凄い戦績を残しています。
藤井 | 羽生 | |
デビュー年の戦績 | 49勝11敗(.817) | 40勝14敗(.741) |
今年度の戦績(H30/1/23時点) | 49勝11敗(.817) | 27勝21敗(.563) |
なお、羽生さんの具体的な凄さは、以下の記事で解説していますので、参考にして下さい。
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まずは羽生さんですが、これまでのキャリアを通じて一貫しているのは、「やられたら必ずやり返した」ことです。
これは、勝負の世界で活躍する人たちに共通する性格ですが、それを実行してきています。
例えば羽生さんは、「王座戦」というタイトルを19連覇しましたが、渡辺明さんに20連覇を阻まれました。
ところが、周りが予想したように翌年再び挑戦者へ名乗りを上げ、渡辺さんから王座を奪回しました。
こういった例が枚挙にいとまがないのが、羽生さんです。
次に藤井さんですが、デビューから「公式戦29連勝」「非公式戦で羽生さんやトップ棋士を連破」「公式戦で佐藤名人を撃破」など、その実力は高く評価されています。
プロ棋士による「玄人評価」でも、「強い人の勝ち方」をしているとの評価が定着しています。
例えば公式戦で藤井に敗れた佐藤名人は、藤井の将棋を以下のように評しています。
少しずつ苦しいのかなという感じはしていたんですけど、藤井さんの中終盤の指し手が的確で、差が最後まで縮まらなかった気がします
出典:毎日新聞
将棋の強い人と強くない人を分けるのは、中終盤力の強さですが、「藤井にその力がある」と佐藤名人が認めているとも読めます。
以上から、どちらが勝ってもおかしくないと思います。
でも、藤井さんが勝った方がより盛り上がるでしょうから、最後は感覚的ですが「希望的観測を込めて」藤井さんの勝利と予想します。
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