藤井聡太六段が史上最年少で優勝してから注目されている「詰将棋選手権」。将棋プロだけでなく、アマチュアも参加できる大会です。2018年3月25日に開催されていますが、藤井聡太六段の結果はどうだったのでしょうか?他に出場している将棋プロの動向と合わせてお伝えします。
目次
詰将棋解答選手権とは?
詰将棋って?
実際の将棋は、先に王様を逃げられなくした(=相手がどう動いても次の王様を取れる)ら勝ちです。
いわゆる「終盤」と言われる分野ですが、将棋は終盤が強い人が強いので、多くの将棋プロは、スポーツでいう筋力トレーニングやストレッチのように、日々詰将棋に取り組んで、鍛えています。
また、詰将棋は古くから発達してきた分野ということもあって、芸術性や難易度を競う意味でも、将棋でありながら、別の競技のように発展してきました。
詰将棋解答選手権
アマチュアの若島正さんが委員長となって始まった選手権は、アマチュアはもちろん錚々たる将棋プロも参加しています。
それに加えて、藤井聡太六段が将棋プロになる前から出場しているのですが、一流の将棋プロを抑えて、小学生で優勝(現在3連覇中)したということでも、ますます注目されることになりました。
過去の実績は?
2018年3月25日に第15回が開催されていますが、過去には宮田敦史六段が3連覇を含む6回優勝しています。
その他の主な優勝者としては、斎藤慎太郎七段(2連覇)、北浜健介七段、船江恒平六段も名前を連ねています。
そして、藤井聡太六段は直近の大会で3連覇しているのですが、何よりも回答スピードが尋常ではないことや小学生で優勝したことで、非常に注目されています。
選手権の仕組みは?
1ラウンドと2ラウンドに分かれていて、両方のラウンドとも5問ずつ出題されます。
その問題の難易度が半端なく難しいそうなので、藤井聡太六段の能力の高さへの評価をますます高める結果にもなっています。
藤井聡太六段の結果はどうなった?
途中退室一番乗り
退室は自由なので、解けたら退室することができます。
前回の第14回大会で、開始24分での退室(もちろん優勝)という離れ業を演じましたが、今回も55分で退室一番乗りを果たしました。
しかも回答結果は、満点。
もはや、風物詩的な感じになってきていますが、一番早く退出して満点なので、自動的にトップ通過となりました。
時間配分は以下の感じだったそうです。
第1問:5分
第2問:3分(計8分)
第3問:4分(計12分)
第4問:7分(計19分)
第5問:30分(計49分)
見直し:4分(計54分)
どうやら、第5問が超難問だったようです。
出場している他の将棋プロは?
会場別の主な出場将棋プロは、以下の通りです。
東京
行方尚史八段、広瀬章人八段、宮田敦史六段
将棋トッププロのお二人に加えて、過去最多の6回優勝している宮田敦史六段も出場しています。
大阪
谷川浩司九段、斎藤慎太郎七段
「光速の寄せ」の圧倒的な終盤力で有名な谷川浩司九段と、過去に選手権を2連覇の経験がある斎藤慎太郎七段が参加しています。
名古屋
藤井聡太六段、船江恒平六段
現在3連覇中の藤井聡太六段と、過去に優勝経験のある船江恒平六段が参加しています。
第1ラウンドの状況
藤井聡太六段は前述の通りですが、大阪会場で制限時間間際に2名途中退出者(回答終了)が出ました。
第2ラウンドは?
2018年3月25日の14時〜15時30分です。
速報(14時20分時点)
14時から第2ラウンドが始まっていますが、注目の藤井聡太六段は、開始4分で早速1問を解いたそうです。
速報(14時40分時点)
第1ラウンドの総合成績が発表されました。
上位5人中、4人が将棋プロです(満点:50点)。
1位:藤井聡太六段 50点
2位:宮田敦史六段 44点
3位:折田翔吾アマ 40点
4位:広瀬章人八段 40点
5位:及川拓馬六段 40点
速報・結果(17時30分時点)
ただ一人、全問正解を果たした藤井聡太六段が優勝・4連覇を果たしました。
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