「藤井聡太七段は将棋の歴代王者と比較すると位置付けはどうなるのか?」という視点からまとめたシリーズの第3回は、歴代の覇者たち(羽生善治・谷川浩司・渡辺明)と藤井聡太七段の「将棋順位戦(B級2組からA級へ)」を比較して、「藤井聡太の未来」を予想します。
藤井聡太と羽生善治・谷川浩司・渡辺明を比較第3回
【藤井聡太と羽生善治・谷川浩司・渡辺明を比較🤔】
✅B級1組昇級
藤井:?
羽生:2年
谷川:1年
渡辺:1年✅A級昇級
藤井:?
羽生:1年
谷川:1年
渡辺:3年 pic.twitter.com/CX6C14bQPd— 将棋ポケット@将棋ブログ (@shogipocket) 2019年5月11日
B級2組からB級1組への昇級
B級1組は「A級に次ぐリーグ」なので、所属していると「準トップ棋士」という評価のされるリーグです。
歴代の王者たちは、B級2組からA級まではあまりもたつかずに、一気に駆け上がっていきます。
その傾向が一番顕著なのは谷川浩司九段で、C級2組で2年在籍した以外は全て1期で駆け抜けていきました🏃💨
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
藤井聡太 | ? | ? | ? |
羽生善治 | 8勝2敗 | 8勝2敗(昇) | – |
谷川浩司 | 10勝0敗(昇) | – | – |
渡辺明 | 10勝0敗(昇) | – | – |
やっぱり、「名人になる者は違う」「お先にどうぞ」という目で周りの棋士から見られていたのかもしれません。
あたかも道が勝手に開けていくかのような年数ですね。
羽生善治九段が2年在籍した以外は、谷川浩司九段・渡辺明二冠ともたった1年で卒業されています。
しかも、お二人とも全勝のぶっちぎり昇級です。
藤井聡太七段も2019年-2020年あたりにはB級2組へ到達するでしょうから、1期で駆け抜けていってほしいですね。
関西将棋会館の御上段の間には本当に掛け軸があります
14世木村義雄
15世大山康晴
16世中原誠
17世谷川浩司
の歴代永世名人の掛け軸が飾ってあります#りゅうおうのおしごと pic.twitter.com/N9X8EOBwH6— itumon (@itumon) 2018年1月15日
B級1組からA級への昇級
「準トッププロ棋士」から「正真正銘のトッププロ棋士」への登竜門が、このリーグです。
渡辺明二冠が3年を要した以外は、羽生善治・谷川浩司ともに1年で卒業されています。
1年目 | 2年目 | 3年目 | |
藤井聡太 | ? | ? | ? |
羽生善治 | 11勝1敗(昇) | – | – |
谷川浩司 | 10勝2敗(昇) | – | – |
渡辺明 | 7勝5敗 | 7勝5敗 | 10勝2敗(昇) |
そんなに簡単に駆け抜けられるリーグではないのですが、やはり王者になる人は強者が集うB級1組でも、もたつかないようですね。
藤井聡太七段が今後最短で昇級していくと、B級1組に在籍することになるのは2020年4月〜2021年3月です。
いまから待ち遠しくてなりません。
村)A級順位戦で6勝目をあげた羽生善治九段。初めは守勢でしたが、反撃してからは一気に攻め切りました。感想戦で難しい局面にさしかかると、ご覧のような険しい表情を見せる場面もありました。 pic.twitter.com/aAtkQyk8f0
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2019年1月11日
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