挑戦者永瀬拓矢七段の3連勝で、シリーズの行方がどうなるのか注目されている叡王戦ですが、これまでの将棋タイトル戦の歴史で大逆転の七番勝負はあったのでしょうか?今回は「将棋タイトル戦七番勝負の大逆転」をまとめました。
将棋タイトル戦七番勝負の大逆転シリーズまとめ
【将棋タイトル戦七番勝負の大逆転まとめ】
✅第21期竜王戦 (2008年)
→羽生善治名人が3連勝で王手✋
→第4局から渡辺明竜王が4連勝で大逆転防衛🏆
→将棋史上初の3連敗4連勝✅第50期王位戦 (2009年)
→木村一基八段が一気の3連勝で王手✋
→第4局から深浦康市王位が4連勝で大逆転防衛🏆 pic.twitter.com/z8bHYKt1LW— 将棋ポケット@将棋ブログ (@shogipocket) 2019年5月6日
第21期竜王戦 (2008年)
竜王5連覇を目指す渡辺明竜王と、通算7期目の竜王を目指す羽生善治名人。
ともに、このシリーズに勝てば「初代永世竜王」になるという大注目のシリーズでした。
シリーズが始まると、挑戦者の羽生善治名人が一気に3連勝を決めて、「初代永世竜王&永世七冠誕生」をファンの誰もが信じて疑いませんでした。
それまでの将棋タイトル戦史上、3連敗4連勝での大逆転防衛がなかったことと、挑戦者が絶対王者の羽生善治名人だったからです。
ところが・・・、
そこから渡辺明竜王が怒涛の4連勝を返し、まさかまさかの大逆転防衛を果たしました。
将棋史上初の大逆転防衛を「羽生善治」に対してやり遂げたという事実が、結果の重みをより際立たせています。
今日の将棋フォーカスは第21期 #竜王戦 特集でした。流れが変わった運命の第4局は地元菊池市のホテルで行われて、それはそれは凄い盛り上がりでした!!(このホテルには母が務めてました)今年の #棋聖戦 第2局が地元で行われたのもこの対局が伏線になっております(^ω^) https://t.co/zMqoen3Kf3 pic.twitter.com/wQfpkYXoWk
— 清水善郎(よしろー) (@yoshiro_kaba) 2017年11月19日
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第50期王位戦 (2009年)
前年の竜王戦からまだ1年も経っていない2009年夏にも、大逆転のドラマが起きました。
彼岸の初タイトルを目指す木村一基八段が、出だしを3連勝で一気に王手をかけます。
粘り腰の深浦康市王位が相手でも、さすがに4連敗はないだろうと誰もが思っていました。
ところが・・・、
そこから深浦康市王位が4連勝で返して、まさかの大逆転防衛を果たしました。
悲願の初タイトルがならなかった木村一基八段は、タイトル挑戦6回になってもまだ願いはかなっていません。
一方で再びA級へ復帰し、捲土重来を密かに期しています。
第50期王位戦、深浦王位対木村八段戦の封じ手用紙。
△98香成の文字が年月を経て消えかけてますね。 pic.twitter.com/dMhv7EmEWe— 直江雨続 (@ametsugu_naoe) 2017年4月11日
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