里見香奈女流四冠が、将棋プロ棋士と対戦を続けています。次は王座戦で増田裕司六段と対戦します。結果とプロ編入試験の可能性はどうなったのか、リアルタイム速報として実況します!
※最新情報は動画でまとめています (19/7/4更新)
里見香奈が将棋プロ棋士と対戦!
女流棋士には、将棋プロ棋士の公式戦へ出場する資格が与えられています。
ただし全員にというわけではなく、成績が優秀な女流棋士が対象です。
女流棋士界に6つあるタイトルのうち4つを併せ持つ里見香奈女流四冠は、当然ながら出場資格をたくさん手にすることができます。
2018年度に入り、これまで2局消化されています。
1局目は以下の関連記事で速報しています。
第2局は以下の関連記事で速報しています。
リアルタイム速報を実況!(第3局)
※第4局以降は、文末の関連記事でまとめています!
対局は2018年8月8日の10時開始で、増田六段の先手で対局が始まりました。
戦型は里見女流四冠得意の中飛車になりました。
急速という銀将をぐんぐん上げていく戦型を採用した増田六段に対し、里見女流四冠は美濃囲いに構えます。
増田六段が右の桂馬を中段まで跳ねたところで、先端が開始されました。
中央や左翼での折衝を経て、やや劣勢の里見女流四冠が角行で両取りの大技を仕掛けます。
薄くなった増田陣と横から飛車の睨みが効いている里見陣のどちらが危ないのか・・・。
終盤の難所で、「増田六段が受け間違えたのでは?」との声が出始めます。
最後は、自分の王将が詰まないことを読みきった里見香奈女流四冠が増田六段の王将を打ち取り、勝利を収めました!
この後、2回戦で福崎文吾九段の対戦しました。
福崎九段は元タイトルホルダーで、正真正銘のトッププロの一人です。
1局目と同じく中飛車に構えた里見香奈女流四冠は、右玉戦法に構えた福崎文吾九段の隙をうまくついて、勝利を収めました。
対局後、福崎文吾九段は以下のようにコメントされ、里見さんの検討を称えました。
(里見は)2局目ちゃうん? 疲れてると思ったのに。元気やな。棋士生活でこんな完敗はあんまりなかった
出典:スポーツ報知
24日に行われる藤井聡太七段との対局の前に、井出隼平四段(勝つと同日にもう一局)との対局が8月11日に組まれています。
その対局に向けて里見香奈女流四冠は、
目の前の対局に専念していたので、先のことは考えてませんでしたが、また次の対局に向けて勉強したい
出典:スポーツ報知
とコメントされました。
結果とプロ編入試験の可能性はどうなった?
今日の勝利で、2018年度のvs将棋プロ棋士の成績は3勝1敗になりました。
プロ編入試験の受験資格は以下のとおりなので、当面は10勝を目指すことになります。
最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績
出典:日本将棋連盟
次の対局は8月11日に予定されていて、1局目に勝利すると2局目も同日に行われます。
これまで、将棋プロ棋士に対して3勝1敗という素晴らしい成績を残されています。
ところが、某タイトルホルダーは、里見香奈女流四冠が年齢制限で三段リーグを去る時に、以下の予言をされていたそうです。
里見女流四冠は今年度、7年ぶりに男性棋戦に女流枠で登場し、ここまで3勝1敗。復帰前の2011年までは4勝16敗で、連勝はありませんでした。とあるタイトルホルダーは「里見さんが女流枠に復帰したら活躍すると思います」と予言していましたが、その通りになっています。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) August 8, 2018
やはりプロというのは、お互いの実力をきっちりかつシビアに評価しているのだなと改めて思い知らされるコメントでした。
第4局以降は、以下の関連記事でまとめています。
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