中七海1級の奨励会の結果はどうなった?(18年3月17日)女性プロ棋士・女流プロ棋士の可能性は?

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里見香奈さんの挑戦で注目されている女性将棋プロ棋士への挑戦ですが、中七海1級もその一人です。2018年3月17日に奨励会の対局が開催されたので、今日はその結果と女性プロ棋士・女流プロ棋士の可能性についてまとめました。

奨励会の仕組みと女性の挑戦

将棋プロになるための道

四段に昇段すると将棋プロとして認められます。

もっとも、町の道場の「四段」ではなく、将棋プロの段位なのでアマチュアのものとは違います。

アマチュアとプロの段位の公式情報は公開されていませんが、一般的に言われるのは、アマチュア三〜四段が、プロの6級と考えればいいでしょう。

四段になるには、将棋プロの養成機関である「奨励会」へ入会する必要があります。

奨励会への入会は原則6級からで、一定の成績を収めて昇段すると、最後は三段になります。

三段になったら、三段全員が所属する「三段リーグ」で半年間のリーグ戦を戦い、原則上位2位以内に入ったら、「四段」になることができます。

女性の挑戦

将棋プロになるための挑戦をしているのは、男性だけではありません。

最近でいうと里見香奈女流五冠がもっとも有名で、将棋プロ(四段)の一歩手前の三段まで到達しました。

年齢制限で残念ながら退会となってしまいましたが、今も西山朋佳三段が三段リーグで挑戦を続けています。

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女性は西山さんだけではなく、加藤桃子初段や今日の記事の主役の中七海1級も将棋プロを目指しています。

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中七海1級

昇段と年齢制限

奨励会は東京と大阪にあるのですが、中七海さんは大阪の奨励会(関西奨励会)に所属しています。

2011年に関西奨励会へ入会し、現在1級まで昇段しています。

奨励会には、「〇〇歳までに△段になっていないと退会」という年齢制限がありますが、初段以上と1級以下で、制限の内容に差があります。

  • 1級以下:満21歳の誕生日までに初段
  • 初段以上:満26歳の誕生日の時点で開催されている三段リーグ終了までに四段

中七海さんは現在19歳で1級なので、あと2年以内に初段にならなければいけません。

どんな将棋を指すの?

中七海さんは、将棋プロとは別枠で設けられている女流棋士ではないので、指している将棋の情報が限られています。

そんな中、奨励会で指された将棋が3局、日本将棋連盟のウェブサイトで公開されています。

棋譜を見てみると、居飛車・振り飛車・相振り飛車のいずれも指しこなすオールラウンドプレーヤーのように見受けられます。

18年3月17日の結果はどうなった?

初段になるには?

奨励会では、上の段へ上がるために必要な成績が「昇段規定」として定められています。

初段へ上がるためには、以下の成績を収める必要があります。

初段~三段までの昇段点は、8連勝、12勝4敗、14勝5敗、16勝6敗、18勝7敗

出典:日本将棋連盟

つまり、成績のいいとこ取りで、上記の成績を収めれば、初段へ昇段することができるのです。

18年3月上旬までの成績は?

直近の14局の成績は9勝5敗(4連勝中)で、昇段の可能性が出てきています。

昇段規定に照らすと、初段になるために必要な成績は以下の通りです。

昇段規定 必要な成績
8連勝 残り4連勝
16勝6敗 残り7勝1敗
18勝7敗 残り9勝2敗

1つ負けてしまうとリカバーするための条件が上がっていくので、是非とも連勝しておきたいところです。

18年3月17日の成績は?

3月17日は3局対局されました。

成績は、なんと3連勝!

これで直近の成績は13勝5敗(7連勝中)になり、初段昇段にリーチがかかりました!

昇段規定に当てはめると、以下のようになります。

昇段規定 必要な成績
8連勝 残り1勝
16勝6敗 残り3勝1敗
18勝7敗 残り5勝2敗

「残り1つで・・・」となると震えてしまいそうですが、ここはきっちり勝ってほしいと願わずにはいられません。

なお、次の関西奨励会の対局は、4月1日に行われます。

女性プロ棋士・女流プロ棋士の可能性は?

女流プロ棋士の可能性は?

名前がよく似ているので誤解してしまうのですが、「女流プロ」というのは、男女区別のない将棋プロとは別枠の制度です。

入り口はいくつかあるのですが、全体のレベルは将棋プロに比べると低くなります。

ただ、女流プロの世界では奨励会で活躍された方がたくさんいらっしゃる上に、女流タイトルは里見香奈元奨励会三段(5つ)と加藤桃子奨励会初段(1つ)を分け合っています。

なので、女流タイトルを取ることは、そんなに簡単ではありません。

加えて、女流タイトルに届いていない層にも強豪がいます。

例えば昨年度、女流全タイトル6つのうち4つに挑戦するという快挙を成し遂げた伊藤沙恵女流二段も、奨励会の元1級です。

強豪がゴロゴロいるので、女流プロになれればタイトルはサクッと取れるというような簡単なものでもありません。

中七海1級はほぼ女流のタイトル戦には出ていないので、おそらく「女流プロ棋士」は視野に入れていないのだろうと推察されます。

女性プロ棋士の可能性は?

現在、将棋プロへの挑戦を続けている女性は、把握できる範囲で以下の3名です。

  • 西山朋佳三段
  • 加藤桃子初段
  • 中七海1級

三段リーグで勝ち越した経験もある西山朋佳三段が一番可能性は高いですが、他のお二方も年齢制限まではまだ時間があるので、可能性はあると見ていいでしょう。

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