将棋プロの育て方は? 藤井聡太・羽生善治の幼少期・子供の頃の親のサポートは?

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藤井聡太ブームを受けて、最近子供将棋教室の生徒数が倍増の勢いです。「子供が将棋にのめり込んでいるので、将棋プロの育て方を知りたい」「親のサポートはどうしたら?」と思われている親御さんもいるでしょう。そこで今回は、藤井聡太六段や羽生善治竜王などの将棋トッププロの幼少期・子供の頃の親の接し方・サポートについてまとめました。

藤井聡太六段の幼少期・子供の頃は?

のめり込んでいるときは止めない

幼少の頃から、集中力が並外れていたようで、例えば、父の正史さんが買ってきたスイス製のおもちゃ「キュボロ」に何時間も楽しんでいたそうです。

子供の関心は色々移り変わりやすいのですが、1つのことへの高い集中力を物語る逸話です。

ただそれも「先天的なもの」と片付けるのは総計で、夫婦二人で以下のような取り決めをしたという「環境」が果たした役割も見逃せません。

何かにのめり込んでいる時は止めないようにしよう

出典:毎日新聞

やりたいことに没頭

藤井聡太六段といえば、詰将棋を解くスピードが並外れていることが有名ですが、幼少期にはこんな逸話も残しています。

詰め将棋の問題を解いていた聡太さんが「考え過ぎて頭が割れそう」と訴えたことがあった

出典:毎日新聞

普通の幼稚園児からは聞けないようなコメントからわかるように、「やりたいことを」「やりたいだけ」「没頭していた」ことが垣間見えます。

ただその集中力・没頭が日常生活でも発揮されて(?)、以下のような失敗談もあるそうです。

将棋のことを考えて歩いていたら、どぶに数回落ちたこともあった。

出典:毎日新聞

一貫しているのは?

藤井聡太六段の過去の逸話から一貫して見えるのは、「将棋がやりたいことだった」ということです。

もちろん常に順風満帆というわけではなく、苦しい時もあるでしょうが、親から「将棋をやりなさい」と言われて取り組んだものではないということです。

人に強制されたことは根気も続きにくいですが、自分がやりたいこと・没頭したいことについては、逃げたい気持ちは容易には強くならないから、結果的に「継続できる」ことにつながります。

羽生善治竜王の幼少期・子供の頃は?

「負けたくない」だけがきっかけではない

一流の勝負師に共通する資質として、「強烈な負けず嫌い」があります。

もちろん羽生さんにも負けず嫌いの逸話がいくつもありますが、一方で将棋にのめり込んだきっかけ・理由は「負けたくない」ではなかったようです。

しばらくやっても、全然コツがわからなかった。そのことが夢中になるきっかけ

負けても面白いところがあったから

出典:ダイヤモンドオンライン

しっかり自分を持っている

羽生さんの母ハツさんへのインタビューでは、羽生さんの性格について、こんなことが語られています。

あの人は、ほんとうに頑固。絶対に迷わない。決めたことはやる。短所があるとすると、親に相談しないこと

出典:朝日新聞

将棋は個人プレーの競技なので、最終的には自分の指し手を決めるのは「自分自身」です。

「自分がやりたいこと・やらないことを自分で決められるか?」は、将棋プロとして生きていく上で重要な資質なのかもしれません。

将棋プロの育て方と親のサポート

藤井聡太六段のケース

本人の希望を聞いてあげる

子供の場合は特に、「〇〇をしたい!」と発言することが頻繁にあります。

親の視点から見れば中には「それはどうなんだろう・・・」と思うようなリクエストもあるでしょうが、何かに取り組みたいという希望なのなら、極力聞いてあげるというのが、能力を伸ばす秘訣の一つなのかもしれません。

藤井聡太六段のケースでも、将棋教室へ行きたいと言ったのは、下記のように本人の希望でした。

聡太さん本人が強く希望し、近所の将棋教室の門をくぐった

出典:毎日新聞

本人がしたいことをサポートする

子供が本格的に取り組むのなら、親は極力サポートしてあげるのが、成長の大きなきっかけになるでしょう。

藤井聡太六段の親御さんは、漢字が読めない息子のために、詰め将棋の回答をノートに書いてあげていたそうです。

当時はまだ字が書けなかった聡太さんに代わり、詰め将棋の回答をノートに記した

出典:毎日新聞

そうすることで、「やりたい」という子供の気持ちを萎えさせずに済んだのでしょう。

話を聞いてあげる

親も忙しいので、子供の脈略がない話に耳を傾けるのは時にはストレスにもなるのですが、藤井聡太六段のケースでも分かる通り、やはり子供の成長のためには「傾聴」は欠かせないようです。

一方的に話してもらうことにして、私はひたすら聞き役になっています。口に出すことで頭の中が整理できるのかも

出典:毎日新聞

口を挟まない

なまじっか将棋に馴染みのある親御さんだとついつい口を挟んでしまいたくなりますが、藤井聡太六段の親御さんの場合は、意図的に将棋を学ばなかったそうです。

聡太さんが将棋を始めてもう10年たつが、裕子さん(母)はあえて将棋を学んでいない。

出典:毎日新聞

口を挟まないために、口を挟まない環境を自ら作り上げたと言えるでしょう。

羽生善治竜王のケース

たまたま教えてくれる人がいた

羽生さんは、自分が将棋に夢中になれたきっかけ2つのうち1つについて、以下のようにコメントされています。

両親は将棋をあまりやりませんでしたが、友達が教えてくれました。将棋を知るきっかけがあった

出典:ダイヤモンドオンライン

これは親が仕組んだ環境というよりも、巡り合わせと言えるでしょう。

子供が何に適性があるかはわからないので、いろんなところ・出会いの場へ積極的に連れいていくことが、羽生さんのような出会いにつながることもあるでしょう。

将棋に取り組むまとまった時間が自然にあった

もう一つの要因として、将棋教室・道場の存在を挙げられています。

羽生さんの実家は街から離れていたので、週末になると街へ買い出しに出かけていました。

そうすると自然とまとまった時間ができてしまうので、子供が何かに取り組むには絶好の時間です。

週末になると家族で1週間分の買い物に出かけていました。その時、私は地元の将棋道場で将棋を指して、買い物が終わった頃に家族が迎えに来たら帰る

続ける場所があったということ。近くに将棋道場がなければ、おそらく(将棋を)続けることはなかった

出典:ダイヤモンドオンライン

この逸話も、「まとまった時間を将棋に充当しよう」という発想が親御さんになければ、実現しなかったでしょう。

「子供がしたいことを、極力、したいだけさせてあげる」という親御さんの姿勢がなければ、今の羽生さんはありません。

親のサポートで大切なことは?

藤井聡太六段や羽生善治竜王の逸話から共通して見えるのは、「本人の取り組みたいという強い気持ちを、環境面からサポートしていた」ことでしょう。

環境を作るのは、子供の力では限界があるからです。

将棋界に関するあらゆる情報を発信していきます。

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