藤井聡太七段がタイトルにもっとも近いのが王座戦で、準決勝へ進出しています。18年7月6日に行われる対局の結果はどうなったのか、対局をリアルタイムで速報します。
目次
藤井聡太と王座戦
タイトル挑戦の可能性
藤井聡太七段が、1年以内にタイトル挑戦の可能性を残していたのは、王座戦・竜王戦・棋王戦でした。
このうち竜王戦については、先日の増田康宏六段との対局で負けてしまい、挑戦は来年以降へ持ち越しとなりました。
王座戦
9月に五番勝負が始まる王座戦で、藤井聡太七段はまだ勝ち残っています。
1回戦では、タイトル獲得の最年少記録を持つ屋敷伸之九段に勝利しました。
次の2回戦では、昨年の叡王戦本戦で苦杯を舐めた深浦康市九段に勝利し、準決勝へ進出を決めています。
準決勝の対局をリアルタイム速報!
速報(AM10時15分時点)
対戦相手は、棋聖戦の挑戦経験もあり、順位戦は上から2つ目のリーグB級1組に所属している、斎藤慎太郎七段です。
通算勝率は.692で、ほぼ7割という強敵です。
対局は、AM10時から始まり、先手は斎藤慎太郎七段に決まりました。
2回戦でタイトルホルダーの久保利明王将に勝って、準決勝進出を決めています。
対局は、最近流行の雁木戦法模様に進んでいます。
速報(13時30分時点)
陣形の整備が完了する前に、斎藤七段は仕掛けます。
藤井陣の左翼へ歩兵を伸ばしたのです。
藤井聡太七段が、歩兵交換の後に歩兵で守りを固めるのか、違った動きを見せるのかが注目されます。
速報(15時20分時点)
斎藤七段の攻撃に対し藤井聡太七段は、歩兵をとることなく、中央の陣形整備を進めます。
お互いぶつかった歩兵を取らない展開が続くかと思われましたが、藤井聡太七段はついに歩兵を取ります。
対する斎藤七段は、歩兵を取り返すことなく陣形整備を優先させます。
速報(18時30分時点)
中央・斎藤陣の左翼で戦闘が始まりました。
お互いの銀将を取り合うという激しい展開になり、斎藤七段が藤井陣の左翼へ角行を侵入させることに成功した一方で、藤井聡太七段も斎藤陣の右翼へ攻撃を仕掛けます。
斎藤七段の飛車取り桂馬を受けずに、斎藤七段の桂馬を馬(角行のパワーアップバージョン)で取ったところで夕食休憩になりました。
速報(20時25分時点)
斎藤七段は、藤井聡太七段が放置した飛車を捕獲します。
その後藤井聡太七段は、斎藤七段の王将を斜めから睨む位置へ馬を移動させます。
その手に対し斎藤七段は中央付近へ金将を移動させ、その後の攻撃を視野に入れます。
一方の藤井聡太七段は中央付近へ桂馬を据えて、その後の攻撃を睨んだ体制づくりを進めます。
速報(21時5分時点)
斎藤七段は、敵陣に侵入している馬で藤井聡太七段の王将へ王手をかけます。
のちの反撃のために持ち駒を使わずに受けた藤井聡太七段に対し、斎藤七段はさらに飛車で王手をかけます。
この手に対しても、避ける手で王手を防いだ藤井聡太七段に対し、斎藤七段は右翼から歩兵で藤井陣を崩しにかかります。
この手を見て藤井聡太七段は、角行を捕獲した上で桂馬で斎藤七段の陣地へ攻撃を仕掛け他のに対し、斎藤七段は歩兵をと金にして、藤井聡太七段の王将へさらに王手をかけます。
藤井聡太七段の桂馬に対し、斎藤七段は銀将を上がって防御します。
このあたりでプロ棋士の間では、斎藤七段がやや優勢との評価に傾いてきました。
速報(21時30分時点)
斎藤七段の防御に対し、藤井聡太七段はさらに斎藤七段の王将の真上へ金将を放ち、包囲網を狭めていきます。
この手に対し斎藤七段は、龍(飛車のパワーアップバージョン)で王手をかけます。
駒を使って受けるわけにはいかない藤井聡太七段は、王将を上部へ移動します。
速報(21時55分時点)
斎藤七段の王手に対し、藤井聡太七段は馬を差し出して逃走を図ります。
斎藤七段の陣地へ王将が侵入してくると王手をかけにくくなるので、斎藤七段は角行を放って、藤井聡太七段の王将の侵入を防ぎます。
角行の王手に対し藤井聡太七段は、銀将で防ぎ、その後銀将を拠点に妖しげな角行を放って、斎藤七段の王将へ王手をかけます。
さらに藤井聡太七段は金将を放って、相手の角行の捕獲を目指すと同時に、王将の逃走路を確保します。
斎藤七段に勝ち筋はあるのでしょうか?
速報(22時17分時点)
斎藤七段は藤井聡太七段の王将に脱出されないように、右翼から包囲網を狭めていきます。
逃げ道が少ない藤井聡太七段は、防御網を厚くして必死に逃げ道を確保しにいきます。
最後は、斎藤七段の攻撃を防ぎきれず、藤井聡太七段は投了しました。
対局後藤井聡太七段は、以下のようにコメントされています。
ここで敗れてしまったのは自分の力不足ですが、収穫もあったと思うので、それを力にして頑張りたいと思います。
出典:Abema times
結果はどうなった?
斎藤慎太郎七段が勝利し、渡辺明棋王が待つ決勝へ進出を決めました。
竜王戦に続いてタイトル挑戦を逃した藤井聡太七段ですが、次は棋王戦でタイトル挑戦を目指します。
王座戦の賞金は?
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