いつタイトル戦挑戦者になってもおかしくない藤井聡太七段ですが、ライバルになる若手のプロ棋士は誰なのでしょうか?実績や成績を比較して、2020年以降を予想しました。
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藤井聡太七段のライバルになる若手のプロ棋士は誰?実績や成績を比較
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2020年の1つ目の動画は、2020年に飛躍が予想される藤井聡太七段をはじめ、20代前半の若手プロ棋士にフォーカスした動画を作成しました。
今回は、藤井聡太七段のライバルは?【若手プロ棋士編】を解説します。

デビュー前から「次の王者」と大きな注目を受け続けてきた藤井聡太七段ですが、2019年の後半はこれまで行く手を阻んできたトッププロ棋士にも勝ち始め、いよいよ「タイトル戦界隈の登場人物」へとステップアップしました。
一方で実績を残した若手は藤井聡太七段だけではありません。
実績を残した若手棋士は他にもいます。
そこで今回は、藤井聡太七段と2020年以降にしのぎを削るであろう「実績を残しつつある20台前半の若手プロ棋士」を3名紹介します。

まず藤井聡太七段です。
まず、本戦入りを決めて現在進行中なのは、王位戦と朝日杯です。棋聖戦は現在予選が進行中で、あと一つ勝てば本戦入りになります。
次に現在タイトル戦の番勝負が進行中のものは王将戦で、他にはNHK杯があります。
現在進行中の公式戦で、当面挑戦者の目がないのは、名人戦と叡王戦です。
竜王戦と棋王戦と王座戦は、2020年度の予選がすでにスタートしています。
まとめますと、10個の公式戦のうち6つで本戦入りを達成して、まさに「あとはタイトル戦挑戦者だけ」という状況です。

次に23歳の近藤誠也六段です。
実績を残された公式戦は3つで、竜王戦・王座戦・NHK杯で、このうち竜王戦は決勝トーナメントの2回戦で藤井聡太七段と対戦しています。
そのほかは、藤井聡太七段に先んじて昇級したB級2組でも昇級争いに加わっている名人戦(順位戦)が注目です。
そのほかは、こんな感じです。

そして、22歳の本田奎五段です。
デビュー後、高勝率を維持されていたのですが棋王戦で挑戦権を獲得されて、一気にライバルの一番手へ躍り出る格好になりました。
そのほかの注目ポイントとしては棋聖戦と王位戦で、藤井聡太七段と同じく「もう少しで本戦入り」という状況です。
そのほかは、こんな感じです。
つまり、もともと勝率が高かった上に棋王戦で白星が集まったという要素もあります。
師匠の宮田七段も「一歩ずつというよりは、一気に飛躍するタイプ」と評されていますが、まさに師匠の見立て通りという実績です。

そして、佐々木五段です。
一番顕著な実績は、「棋王戦の挑戦者決定トーナメントの決勝進出」です。
惜しくも逃してしまいましたが、「あと一勝でタイトル戦挑戦者」まで迫りましたし、王座戦でも挑戦者決定トーナメントの2回戦まで進んだので、「強豪若手棋士」のポジションを堅固(けんご)にしたと評価していいでしょう。
そして何よりも注目は、叡王戦でも本戦の準々決勝まで進んでいるのが大注目です。
棋王戦で逃した「挑戦者」の座を、次こそはと狙っているでしょう。
また、王位戦でも18年度から19年度にかけて、リーグ入りを果たしており、今期もあと1勝でリーグ入りまで迫っています。
また、棋聖戦でもまだ勝ち残っています。
あとは、NHK杯で本戦入りを果たされています。
そのほかは、こんな感じです。
つまりまとめますと、本田奎五段に先を行かれてしまいましたが、安定度という面では藤井聡太七段に次ぐ存在と言えます。

まとめです。
やはり、藤井聡太七段の実績が一番手ですが、ほかの3人にもそれぞれ特徴があります。
まず、近藤六段は順位戦で一番結果を残しているのが、強みです。
本田奎五段は、「藤井聡太七段に先んじて」棋王戦で挑戦者になったのが、アピールポイントです。
そして佐々木五段は、この表にプラスして前期王位戦でリーグ入りしているので、「本戦への進出度・安定的な活躍」という面が、高い評価ポイントです。
本田奎五段がこのまま一気に突き抜けるのかに興味が尽きませんが、藤井聡太七段の「いつタイトル戦挑戦者?」の興味もさることながら、誰がライバルになるのが、目が離せない2020年です。
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