渡辺明棋王がA級降級!今後はどうなるか予想!

Pocket

羽生善治竜王につぐ2つの永世称号(永世竜王・永世棋王)を持つ渡辺明棋王が、A級を降級することになりました。渡辺棋王は、竜王戦9連覇をはじめとする輝かしい実績を誇る将棋トッププロの一人で、降級は驚きのニュースとして迎えられました。そこで今回は、渡辺明棋王にフォーカスを当て、過去のトッププロのケースと比較しながら、今後はどうなるかを予想しました。

渡辺明棋王とは?

4人目の中学生棋士

藤井聡太六段のケースで注目されている「中学生棋士」ですが、渡辺明棋王もその一人です。

中学生で棋士デビューした方は、加藤一二三さんを筆頭にいずれも将棋トッププロになっており、渡辺明棋王も同様です。

竜王戦9連覇

現時点での渡辺明棋王のキャリアのハイライトは、何と言っても竜王戦9連覇です。

勝った相手が、下記の通りいずれも錚々たるメンバーです。

  • 羽生善治:2回
  • 森内俊之:2回
  • 佐藤康光:2回
  • 丸山忠久:2回
  • 木村一基:1回

複数の永世称号を持つ

特定のタイトルを一定数以上獲得すると、「永世称号」がもらえます。

現役で複数持っているのは、永世七冠の羽生善治さんただ一人で、それについで2つ(永世竜王・永世棋王)を持っています。

永世称号を持っているということは、長きにわたって安定した活躍を続けている何よりの証拠です。

関連記事:羽生善治永世七冠どれくらい凄いの?過去の達成者と徹底比較!

A級降級の意味は?

A級は将棋トッププロの証

A級には10名の棋士が在籍していますが、一番下のクラス(C級2組)から勝ち上がってくる必要があり、長く高水準な成績をおさめないと、たどり着くことができません。

つまり、「実力がトップクラス」「高水準の成績を維持し続けている」の両方の要件を満たさないと在籍できないのが、、A級です。

関連記事:将棋名人戦の挑戦者は誰? 6人のプレーオフの仕組みと結果の予想は?

関連記事:藤井聡太六段とトッププロはどっちが強い? A級棋士と徹底比較!

降級の意味

段位は下がりませんが、順位戦の所属クラスは成績が悪いと下がります。

つまり、「今の実力」を一番端的に表す指標と言えます。

なので、降級するということは、「実力が落ちている」ことを示している指標にもなってしまうのです。

他の将棋トッププロのケースは?

A級から降級した事例

タイトルを何度も獲得された将棋トッププロが、A級を降級したケースは今までに何度かあります。

直近20年に絞っても、以下のケースがあります。

名前 年度
米長邦雄永世棋聖 1998年
中原誠十六世名人 1999年
谷川浩司十七世名人 2013年
佐藤康光永世棋聖 2010年
森内俊之十八世名人 2017年

A級+名人は、将棋トッププロの証でもあるので、ご本人のプライドからすると耐えがたいでしょう。

一方で、その後の行動は、それぞれの棋士の考え方・人生観が反映されていて、興味深いものがあります。

また、特筆すべきは羽生善治さんの名前がないということです。

つまり羽生善治さんは、25年前にA級へ昇級してから一度も降級していないのです。

その後どうなった?

上述の5棋士の方の、その後の行動は以下の通りです。

名前 その後の行動
米長邦雄永世棋聖 引退
中原誠十六世名人 B級1組で2期指した後、フリークラスへ
谷川浩司十七世名人 2017年度もB級1組在籍
佐藤康光永世棋聖 翌年にA級復帰
森内俊之十八世名人 フリークラスへ

「名人経験者はB級1組では指せない」という考えで引退する棋士もいれば、A級へ復帰した棋士もいて、バラエティに富んでいます。

まさに、棋士としての生き様と言えるでしょう。

今後どうなるか予想

ご本人の考え

ご本人が運営されているブログでも、下記のように悩まれている印象を受けます。

竜王戦のあとに来年は巻き返したい、と言ったもののさらに悪化してる印象で、打つ手が無くなってきた、という感じです。

出典:渡辺明ブログ

勝負の世界では、勝ち・負けという形で残酷に結果が出ます。

おそらく悩みは深いと思いますが、全力で対策を考えられていると思います。

羽生さんにも不調の時はあった

常に過半数のタイトルを獲得し続けていた印象のある羽生さんですが、羽生さんにも不調の時代がありました。

例えば2004年に森内俊之九段に名人を奪われて、森内さんが三冠王を達成された時期です。

ご本人もおそらくそう認識しているでしょうが、キャリアの中で一番の不調期だったでしょう。

その後、長期低迷に入ることはなく、すぐに復調され、2004年末には四冠王へ復帰しています。

どんな将棋トッププロにも不調の時期はあるので、そこをどう乗り切るかが棋士の本領と言えるでしょう。

結論

どれくらいの時間がかかるかは神のみぞ知るの世界ですが、いずれA級へ復帰されて復調するでしょう。

数々の修羅場をくぐって来られているので、へこたれる姿は想像しにくいです。

辛い時・厳しい時期が、棋士としての深みを与えてくれると思っています。

将棋界に関するあらゆる情報を発信していきます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。