テレビやネットで「藤井聡太七段」のニュースを耳にして、「自分も将棋をやってみたいから教えて!」と思った方はいませんか? 今日は、初心者・子供向けに、図をつけて将棋の駒の動かし方・動き方を解説しました。
目次
将棋の駒の動かし方を知る前に
自分の陣地と敵の陣地
将棋では、自分の陣地と敵の陣地が決まっています。
具体的には、手前から3列が自分の陣地で、奥の3列は敵の陣地です。
将棋の盤だと、こんな感じです。
成る(なる)
敵の陣地に駒が侵入できると、自分の駒がパワーアップします。
これを「成る」(なる)と言います。
例えば、歩兵(ほへい)の場合、4行目から3行目へ侵入すると、駒が裏返ってパワーアップするのです。
左の盤面が動かす前、右の盤面が動かした後です。
パワーアップしたらどんな動きができるかは、後ほどお教えしますね。
駒を取る
自分の駒が行ける場所に敵の駒があったら、その敵の駒は取ることができます。
例えば歩兵だったら、目の前にある敵の銀将を取ることができます。
香車の場合は、この銀将を取ることができます。
桂馬がわかりにくいですが、この歩兵を取ることができます。
将棋の駒の動かし方をわかりやすく教えて!(初心者・子供向け)
歩兵(ほへい)
将棋の駒で一番多く、18枚(+予備で1枚)あります。
動き方・動ける範囲も一番地味なんですが、枚数が多く、攻めや守りの要になることがしばしばあります。
地味だからといって軽視していると、負けてしまいます。
攻める突破口を作ったり、敵の駒を誘導させたり、役割は枚挙にいとまがありません。
なんせ、「歩のない将棋は、負け将棋」という格言があるくらいなので。
動ける範囲は、「一歩」だけです。
つまり、「いっぽずつ」しか進めないので、取れる敵の駒も「自分の目の前の駒」だけです。
香車(きょうしゃ)
ひたすらまっすぐ・どこまでも進む駒です。
ただ、のちに紹介する飛車(ひしゃ)と違って、後ろへ戻ることができません。
敵陣遠くに攻撃の網を投げ込みたい場合や、敵陣不覚の駒を遠隔攻撃したいときに、力を発揮します。
自分の動ける範囲に駒があれば駒を取ることができますが、このような遠隔攻撃ができるのも、香車の魅力です。
桂馬(けいま)
他の駒に比べて変則的な動きをします。
敵の駒が侵入してくるのを防いだり、味方の駒を遠隔射撃したり、敵陣の突破口を作ったり、いろんな役割を果たします。
銀将(ぎんしょう、ぎん)
攻撃にも守りにも適した、貴重な駒です。
真横と真下以外は全ての方向に1マス動ける、軽快さが魅力です。
金将(きんしょう、きん)
王様の守りの要で、攻撃よりも守りに適した駒です。
なので、金将はなるべく王様の近くにおいておくのが、守りを固める上で重要になります。
動き方は、斜め下以外は全て動けます。
飛車(ひしゃ)
縦と横をどこまでも動ける、最強の攻撃駒です。
いかに飛車を早く敵陣へ侵入させて、最強の駒「龍王(りゅう)」へパワーアップさせるかが、攻撃のポイントになります。
角行(かくぎょう、かく)
斜めならどこまでも進める、攻撃に欠かせない駒です。
特に、遠くから敵陣を睨む手は「遠見の角(とおみのかく)」と言われ、いい手になるケースが多いです。
また、角行が敵陣に侵入すると「馬」へパワーアップします。
馬は縦横にも1マス動けるようになるので、自分の陣地へ引きつけると、とても防御力の高い駒になって、自陣の防御力が飛躍的に高まります。
王将(おうしょう)
自分の王将が取られるよりも前に、敵の王将を取れば、「勝ち」になります。
動ける範囲は、全方向に1マスずつです。
敵陣に入ったら?
敵陣に入ったら、駒が裏返って「成る」ことができます。
もちろん、成らない(不成:ならず)も選択できますが、たいていの場合は成る方が有利になります。
駒が成ると、以下のように駒がパワーアップします。
歩兵・香車・桂馬・銀将:金将と同じ動きをする
飛車:斜め四方にも1マス動ける
角行:縦横にも1マス動ける
駒の動かし方を覚えるには?
駒の動かし方を早く身につけるには、実際の対局を数多くこなすことです。
ただ、「間違えたら恥ずかしい、どうしよう」という気持ちも正直あるでしょう。
そんな時は、インターネット上の無料将棋をたくさんこなしましょう。
動けない動きを選択したら、「そのマスには進めません」と指摘してくれるので、すぐに覚えてしまいます。
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