あらゆる居飛車戦法で高い勝率を残している藤井聡太七段。どんな戦法が得意で、苦手な戦型は何かを、2018年度の勝率をもとにまとめました。
藤井聡太七段の得意な戦法と苦手な戦型【2018年度版】
どの戦法も満遍なく指している
現在の花形戦法である角換わりを主体としつつも、他の居飛車戦法も満遍なく採用し、高い勝率を残されています。
他の棋士に比べて顕著な傾向として出ているのが、「極端に苦手にしている(=勝率が低い)戦法がない」ということです。
そのため、対戦相手としては、非常に対策が立てにくいという特徴があります。
得意な戦法
勝率が特に高い戦法は、以下の通りです。
- 対四間飛車の居飛車 (.929)
- 矢倉 (.900)
- 対三間飛車の居飛車 (.875)
- 角換わり (.861)
対振り飛車で非常に高い成績を残されているので、振り飛車党としては手強いことこの上ありません。
また、角換わりや矢倉も通算勝率を超えているので、強力な武器として機能していることがわかります。
苦手な戦型
苦手といっても勝率が高いので、厳密な意味で苦手とはいえません。
ただ、藤井聡太七段の通算勝率に比べると勝率が低いのは、以下の2つの戦法です。
- 横歩取り (.500)
- 相掛かり (.764)
横歩取りは6局対局して3勝なので、藤井聡太七段の通算勝率と比べると極端に目立ってしまいます。
17局指して13勝をあげているので、十分すごい成績ですが、通算勝率が八割を超える藤井聡太七段としては、目につきます。
まぁ、苦手にしているわけではないでしょうから、今後改善されていくのだろうと思います。
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