挑戦者羽生善治竜王の先勝で始まった将棋名人戦は、18年4月19日から第2局が始まりました。速報・実況記事的にまとめたので、リアルタイムでおっかけましょう!
最新更新:4月20日 AM19:53(佐藤名人勝利)
目次
将棋名人戦第1局はどうだった?
横歩取りの超激戦
名人戦は、将棋界で唯一持ち時間が9時間の2日制のタイトル戦です。
つまり、とことん考えることが可能なので、1日目はゆっくりした展開になるケースが多いです。
でも、名人戦が始まる前に放送されたNHKのプロフェッショナルで「歳を重ねるとブレーキを踏むのがどんどん上手くなっていくから、意識的にアクセルを踏み込まないといけない」という趣旨の発言をされました。
「危険な展開・未知の展開から逃げていたらどんどん衰えていく」、そんなふうに考えていたのかもしれません。
最初からそうしようと心に決めていたのか、控え室の将棋プロ達が驚くような展開へ、七番勝負の第1局の1日目から、横歩取りの激しい戦いへ突入しました。
無理攻め・受けなさすぎに見えて、実は攻守のバランスが取れているという絶妙な展開が2日目午後まで続き、最後は、羽生善治竜王の勝利になりました。
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将棋名人戦第1局(佐藤天彦名人vs羽生善治竜王)の速報はどうなった? 生中継・戦型・見どころは?
対局場は?
石川県の「北陸あわづ温泉 辻のや花乃庄」という旅館です。
お庭やお部屋はこんな感じで、一度泊まってみたいという気持ちにさせられます。
出典:花の庄ウェブサイト
第2局の戦型予想は?
第1局の見どころ記事で、横歩取り3三角戦法が採用されました。
佐藤名人が「やり返す」と胸に秘めてらっしゃれば同じ戦型になる可能性はありますが、あえて違う戦法になると予想します。
具体的には、「角換わり腰掛け銀」か「雁木」のいずれかになると。
え、根拠?
特にありません(笑)。
が、「名人戦なんで、いろんな戦法で戦いたい」と思っているはず、程度です。
名人戦開幕前の戦型予想をしているので、関連記事は以下をご覧ください。
【関連記事】
将棋名人戦の見どころは? 佐藤天彦・羽生善治のどっちが勝つか結果を予想!
両対局者の最近の調子は?
佐藤名人の最近5局は以下のとおりで、ちょっと不調の感が出ています。
vs羽生善治竜王●
vs阿部光瑠六段●
vs橋本崇載八段●
vs畠山鎮七段○
vs松尾歩八段●
トッププロの考えていることはわかりませんが、何か自分なりに新しい取り組みをされているのかもしれません。
一方の羽生善治竜王ですが、
vs佐藤天彦名人○
vs村山慈明七段○
vs谷川浩司九段○
vs稲葉陽八段○
vs豊島将之八段○
う〜ん、絶好調!って感じですね。
まぁ、勝負は水物なので意外に調子の悪い方が勝ったりするので、参考知識程度ですが、直近の調子は、挑戦者有利というのがデータから見て取れます。
第2局の速報
速報(1日目 AM6:30分時点)
対局が開始されたら随時更新していきますが、第2局は佐藤天彦名人が先手です。
速報(1日目 PM15:00時点)
戦型は、予想どおり角換わり先手腰掛け銀になりました。
後手の羽生善治竜王は、佐藤陣の左側から早速仕掛けます。
少しばかりの折衝の後、角行を自陣に据えた佐藤名人に対し、羽生竜王はおやつを食べながら、腰を落ち着けて考え始めました。
速報(1日目 PM19:00時点)
その後羽生竜王は、佐藤陣の左側へ攻撃の焦点を定めるために、飛車を移動させます。
佐藤名人は、攻撃を受け止めるために角行を移動させ、攻撃に備えます。
そして、佐藤名人が右端の歩兵を伸ばしたところで、羽生竜王が次の一手を封じ、1日目が終了しました。
速報(2日目 AM9:00時点)
注目された羽生竜王の封じ手は、自陣に角行を据えて、遠く佐藤名人の飛車へ睨みを利かせる一手でした。
速報(2日目 PM19:54時点)
佐藤名人は、羽生竜王の角行の睨みに対して、金将を上がって防御を図りながら、攻撃の体制を整えます。
その後盤面の左側で戦いが始まりましたが、佐藤名人が防衛線を張ります。
羽生竜王の王様が盤面のやや右寄りにいるのもあって、盤面右側で佐藤名人は攻勢を仕掛けます。
羽生竜王が盤面左側でなんとか戦線拡大を図ろうとするのに対し、佐藤名人の攻勢は続きます。
羽生竜王の王様の真上に銀将を打ち込む手に成功した佐藤名人の攻めが決まり、最後は王手飛車を決めた佐藤名人の勝利となりました。
第3局は、ゴールデンウィーク明けの5月8日・9日に行われることになりました。
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