将棋の連覇の凄さランキング! 誰がどれくらいの記録かまとめた!

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将棋の世界には、いろんな凄い人がいましたし、今もいます。凄さを測る指標に「連覇」がありますが、連覇の記録はゴロゴロ転がっています。今日は、将棋の連覇の凄さをランキングにして、誰がどのくらいの記録を作ったのか、まとめました。

将棋の連覇はどれくらいの凄さ?

タイトル戦の挑戦者になるのは至難の業

将棋のタイトル戦の挑戦者になるには、予選・決勝トーナメント・挑戦者決定リーグを勝ち抜かないといけません。

挑戦者を決める仕組みは、タイトル戦によってそれぞれ異なっていて、(例外はあるものの)平均すると11-13勝くらい連続して勝たないといけません。

以下で、タイトル戦別に挑戦者になる仕組みをまとめました。

竜王戦

ランキング戦が1組〜6組まで分かれており、それぞれのランキング戦で原則優勝すると決勝トーナメントへ進みます。

決勝トーナメントには、ランキング戦を勝ち上がってきた将棋プロ達が集っていて、それを勝ち抜くと決勝三番勝負が待っています。

三番勝負なので、2勝を挙げると竜王戦の挑戦者になれます。

決勝三番勝負を除いて「負けたら終わり」なので、例えばデビュー当初の藤井聡太六段のような場合は、以下のように、少なくとも11連勝した上で、2勝1敗以上の成績を収めないと挑戦者になれません。

  • ランキング戦:6連勝
  • 決勝トーナメント(三番勝負にたどり着くまで):5連勝
  • 決勝トーナメントの決勝三番勝負:2勝1敗

合計:11連勝+2勝1敗

名人戦

将棋プロ(=四段)にデビューすると、順位戦と呼ばれる5つのリーグの一番下のクラス「C級2組」へ配属されます。

順位戦は4月から始まり、翌年の3月まで1年かけてだいたい10戦程度戦います。

そこで、原則成績上位2名に入ると、上のクラスへ昇級することができます。

これをC級2組→C級1組→B級2組→B級1組→A級と、4回昇級して初めて「名人戦挑戦者決定リーグ」に入ることができます。

そして、A級でトップの成績を収めたら「名人戦挑戦者」になることができます。

つまり名人戦に限っては、挑戦者になるまで少なくとも5年かかるのです。

【関連記事】

【将棋順位戦】昇級と降級の仕組み知ってる?A, B1, B2, C1, C2別に解説、段位との関係も!

叡王戦

他のタイトル戦にはない、段位別の予選があります。

段位別の予選を勝ち抜くと、本戦があり、(来期からは)本戦で4連勝すれば挑戦者になれます。

段位別の予選は段位によって様々ですが、例えば四段戦の場合は4連勝すれば本戦へ進出できます。

つまり、8連勝すれば挑戦者になれるのです。

王位戦

予選→挑戦者決定リーグ→挑戦者決定戦という流れです。

予選は概ね4連勝で勝ち抜くことができ、挑戦者決定リーグは5戦あります。

年度によりますが、挑戦者決定リーグは4勝1敗以上であれば勝ち抜くことができ、2つある挑戦者決定リーグそれぞれの優勝者が一番勝負を行なって、挑戦者を決定します。

つまり、4連勝+4勝1敗+1勝で挑戦者になることができます。

王将戦

予選が2つ(一次予選+二次予選)あることと、挑戦者決定リーグ戦の残留難易度が高いことが特徴です。

原則的には、一次予選は4連勝、二次予選は3連勝で勝ち抜くことができ、挑戦者決定リーグ戦は、多くの場合5勝1敗以上で優勝できます。

なので、7連勝+5勝1敗で挑戦者になることができます。

王座戦

王将戦と同じく予選が2つあります。

まず一次予選は原則4連勝で、二次予選は原則3連勝で勝ち抜くことができます。

二次予選を勝ち抜くと挑戦者決定トーナメントへ進出しますが、ここでは4連勝すると挑戦者になることができます。

つまり、11連勝すれば挑戦者になれるのです。

棋王戦

他のタイトル戦にはない、敗者復活制度が導入されています。

まず予選は4連勝で勝ち抜き、挑戦者決定トーナメントを4連勝すると準決勝へ進出します。

準決勝からは2敗すると脱落なので、2勝1敗以上で挑戦者になれます。

つまり、予選4連勝+挑戦者決定トーナメント(4連勝+2勝1敗以上)で挑戦者になれるのです。

棋聖戦

予選が2つ(一次予選、二次予選)に分かれています。

一次予選は原則4連勝で、二次予選は原則3連勝で勝ち抜けます。

決勝トーナメントは4連勝すれば優勝なので、11連勝すれば挑戦者になれます。

連続で勝つこと・連覇の難しさ

既に感じられていると思いますが、挑戦者になるまで途方もなく勝ち続ける必要があります。

いうまでもなく挑戦者はいずれも屈指の実力者で、しかも勢いがついています。

なので、そんな将棋プロ達を何年にも渡って返り討ちにし続けることは、それこそ空前の快挙なのです。

連覇の記録ランキングまとめ

タイトル区別無し連覇記録

タイトルを区別しない場合の、連覇記録ベスト3は以下のとおりです。

順位 氏名 タイトル 連覇
1位 羽生善治 王座 19連覇
2位 大山康晴 名人 13連覇
3位タイ 羽生善治 棋王 12連覇
3位タイ 大山康晴 王位 12連覇

上位に名を連ねるのは、やはり将棋界の2大巨頭の羽生善治竜王と大山康晴十五世名人です。

それぞれの連覇については、以下で詳しく紹介していきます。

タイトル別の連覇記録

竜王戦

何と言っても渡辺明竜王の9連覇です。

渡辺明竜王が連覇する前は、連覇するのが非常に難しいタイトル戦として有名で、藤井猛竜王の3連覇が最長記録でした。

9連覇の内容も出色で、勝った相手が木村一基九段を除き全て名人経験者です。

  • 羽生善治(2回)
  • 丸山忠久(2回)
  • 佐藤康光(2回)
  • 森内俊之(2回)
  • 木村一基(1回)

名人戦

竜王戦が創設されるまでは、将棋界随一の権威を誇るタイトル戦で、今も竜王戦と並ぶ序列とされています。

古くから将棋界で中心となるタイトル戦だったこともあり、いくつかの連覇記録が打ち立てられています。

順位 氏名 連覇
1位 大山康晴 13連覇
2位 中原誠 9連覇
3位 森内俊之 4連覇

タイトル戦の記録としては珍しく羽生善治名人の名前がありませんが、これは森内俊之九段と名人戦の舞台で長く凌ぎを削ったこととも無関係ではありません。

【関連記事】

【森内俊之】ライバル羽生との名人戦エピソード・対戦成績は?フリークラス転出の理由は?

羽生善治王座の王座の連覇が凄まじいので13連覇が凄く見えませんが、実は連覇が始まる前にも2期連続で升田幸三名人と名人戦を戦っており、その前は5連覇していました。

つまり中原誠挑戦者に名人を奪われた名人戦も含めると、21期連続で名人戦へ登場しており、そのうち18期は名人に就いていたという途方も無い記録を作られています。

13連覇も周りの人たちが弱かったわけでは決してなく、メインどころでいうと以下の2強豪を何度も迎え撃っています。

  • 升田幸三(5回)
  • 二上達也(3回)

升田幸三はいうまでもなく、将棋界初の三冠王(名人・王将・九段)を達成しただけでなく、最強であるはずの時の名人大山康晴に香車を落として(少ない駒で)勝ったという伝説的なライバルです。

二上達也も、大山康晴全盛の時代に何度も全冠制覇をストップさせた強豪プロです。

それだけに、大山康晴名人の13連覇というのは、途方もない偉業と言えます。

王位戦

王位戦も、各時代の覇者が連覇し続けたタイトルとして知られています。

具体的には以下のとおりですが、ベスト3を占めるのはやはり各時代の覇者(大山→中原→羽生)です。

順位 氏名 連覇
1位 大山康晴 12連覇
2位 羽生善治 9連覇
3位 中原誠 6連覇

大山康晴王位の12連覇の前半の挑戦者を見ると、塚田正夫名人や加藤一二三名人が、後半にも米長邦雄永世棋聖や中原誠十六世名人などの名人経験者を退けて、連覇を続けてきたことがわかります。

非の打ち所のない連覇です。

王将戦

王将戦は、前述の通り挑戦者決定リーグに残留するのが難しいタイトル戦です。

そういった背景もあるのか、同じ挑戦者が続けて出てくるのが難しいタイトル戦でもあります。

最長でも2年続けて同じカードになったケースが、いくつかある程度です。

連覇の記録はもはや常連といった感じの3名人ですが、大山康晴王将は第2期から第22期まで、なんと21期にも渡って、必ず王将戦七番勝負に出場されていました。

順位 氏名 連覇
1位 大山康晴 9連覇
2位 中原誠 6連覇
2位 羽生善治 6連覇

これはつまり、タイトルを取られたら必ず翌年度は挑戦者になる&タイトルを奪還していることの証拠で、連覇に並ぶくらい難しい記録です。

9連覇中の対戦相手は、前述の二上達也九段が2回、そしてひふみんの愛称でおなじみの、加藤一二三九段も2回です。

王座戦

大山康晴名人の「名人13連覇」は未来永劫破られないだろうと言われていましたが、羽生善治王座が王座戦で、連覇記録を6つも更新してしまいました。

順位 氏名 連覇
1位 羽生善治 19連覇
2位 中原誠 6連覇

タイトル戦に昇格してから35期しか経っていないのと、羽生善治王座が24期(19連覇+5連覇)も王座に就いていたこともあり、王座戦を連覇しているのは他に中原誠王座の6連覇だけです。

19連覇中の対戦相手を見ると、前半はライバルの谷川浩司九段(3回)、中盤は同じくライバルの佐藤康光九段(3回)、藤井猛九段(2回)の名前が見えます。

王座戦の連覇を一層際立たせているのは、フルセットが少ない(3回だけ)という点です。

19年のうち16回は、フルセットまで行くことなく余力を持って防衛していたことが伺えます。

棋王戦

王座戦と同じく、羽生善治棋王のホームグラウンド的なタイトル戦です。

順位 氏名 連覇
1位 羽生善治 12連覇
2位 渡辺明 6連覇
3位 米長邦雄 4連覇

連覇中の対戦相手は、谷川時代の強豪だった南芳一九段の3回を筆頭に、森下卓九段の2回、佐藤康光九段の2回と続いていて、いずれもトッププロを相手にした防衛劇でした。

棋聖戦

長く連覇を続けるのは非常に難しいことなので、ランキング2位に名を連ねている大山康晴棋聖の2度の7連覇は、非常に価値の高い記録です。

順位 氏名 連覇
1位 羽生善治 10連覇
2位 大山康晴 7連覇(2回)
3位 佐藤康光 6連覇

1位は羽生善治棋聖の10連覇(現在継続中)で、羽生棋聖は他にも5連覇の経験があり、大山康晴棋聖の2度の7連覇と並ぶ偉業です。

10連覇中の対戦相手のうち、複数回挑戦したのは深浦康市九段の2回のみですが、ここ3年は豊島将之八段・永瀬拓矢七段・斎藤慎太郎七段といった若手が相次いで挑戦しています。

そういった若手を悉く退けているあたりに、10連覇の価値の高さが伺えます。

将棋界に関するあらゆる情報を発信していきます。

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