羽生善治九段が将棋タイトル戦で最も多く戦った棋士は谷川浩司九段なので、「羽生vs谷川」の将棋タイトル戦の対戦成績をまとめて振り返ります。
目次
羽生善治と谷川浩司の将棋タイトル戦まとめ第4回
第9期竜王戦 (1996年)
七冠達成を目の前で許してから1年も経たない1996年の冬から、谷川浩司九段の逆襲が始まります。
谷川浩司九段にとって、キャリア最高のハイライトといえる時期です。
初戦を落とした後、一気の4連勝で竜王復位を果たします。
特に第2局では、将棋史上に残る一手「△7七桂」が放たれた対局としても有名です。
第9期竜王戦の扇子。懐かしす。前夜祭に行ったっけ#谷川浩司 #羽生善治 #竜王戦 #扇子 #実家 https://t.co/6HqJHOJEZD pic.twitter.com/vBOp041wsL
— 👾 赤沼俊幸 👾 #AKANUMA (@toshiyuki83) 2017年1月2日
第46期王将戦 (1997年)
谷川浩司竜王は、返す刀で王将戦の挑戦者にも名乗りをあげます。
こちらは手痛い反撃をくらい、連続奪取とはなりませんでした。
第55期名人戦 (1997年)
前年末の竜王戦からつづく3度目のタイトル戦での激突となりました。
シリーズは第3局まで白星と黒星が交互に並ぶ展開でしたが、第4局を制したことで谷川浩司竜王が抜け出し、第6局で名人奪回に成功しました。
これで将棋界の2大ビッグタイトル「竜王・名人」をあわせ持つことに成功し、名人も5期獲得で「永世名人(十七世名人)」の称号を得ました。
羽生善治九段から2つのビッグタイトルを立て続けに奪ったこの半年は、谷川浩司九段のキャリアのハイライトと言える時期でした。
1997年6月10,11日 第55期名人戦七番勝負第6局 先手 羽生善治名人 後手 谷川浩司竜王
先手の矢倉に後手がカニ囲いから棒銀。
先手が指しやすい模様でしたが、中終盤谷川竜王の好手が連発。
最後は見事な攻防手と寄せが決まり、羽生名人が投了。谷川竜王が名人位を奪取。十七世名人の資格を獲得した。 pic.twitter.com/2E8Cg1C6te
— ぞにき (@zoniki_) 2019年1月4日
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