現役棋士トップの22回も将棋タイトル戦の舞台で戦った、谷川浩司九段と羽生善治九段。今回も、「羽生vs谷川」の将棋タイトル戦をまとめて振り返り、対戦成績を紐解いていきます。
目次
羽生善治と谷川浩司の将棋タイトル戦まとめ第2回
第18期棋王戦 (1993年)
王者奪回を図るべく、谷川浩司二冠が棋王戦へ挑戦を決めました。
これまでのタイトル戦の展開と同じく、シリーズでは谷川二冠が先行します。
ですが、第4局と第5局を連勝した羽生善治棋王が防衛を果たし、三冠を堅持しました。
【中盤の攻防⑥-1】
図は第18期棋王戦第二局羽生-谷川。
▲4六角△6三金▲6六歩△同歩▲同銀と進行。
常套手段の仕掛けだが、この場合は△4二銀型であることからある手段が生じていた。 pic.twitter.com/ztymavap6P— 角換り四(六)筋位取りbot (@kakugawari46) 2019年3月30日
第62期棋聖戦 (1993年)
今度は立場を変えて、羽生善治三冠が四冠へチャレンジしました。
初戦を谷川棋聖が制しましたが、その後は羽生三冠が一気の3連勝で奪取し、四冠をゲットしました。
逆にタイトルが王将のみの1つとなった谷川前棋聖は、この後も何度も羽生四冠へ挑戦を挑み続けます。
コナン85巻の名人戦の話に出てくる局面は、1993年6月19日の第62期棋聖戦第2局、羽生竜王対谷川棋聖戦なのですね。
ひりひりするような激しい攻め合いの将棋。 pic.twitter.com/2D0ea21y6M— もりやん🌥️ (@nmoriyan) 2015年5月11日
第41期王座戦 (1993年)
直前の王位戦で「五冠」となった羽生善治王座へ、谷川浩司王将が挑戦しました。
シリーズは第3局からの連敗で、羽生王座の防衛となりました。
第63期棋聖戦 (1993年)
春に奪われた棋聖を奪回すべく、谷川浩司王将が挑戦者となりました。
羽生棋聖2連勝の後、2度の千日手を挟んで谷川王将が逆襲に転じましたが、最後は羽生棋聖が勝利し、防衛を果たしました。
結局1993年は、4度の対戦は全て羽生さんが勝利することとなりました。
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