現役棋士トップの22回も将棋タイトル戦の舞台で戦った、谷川浩司九段と羽生善治九段の将棋タイトル戦をまとめて振り返り、対戦成績を紐解いていきます。今回は、「羽生善治七冠への挑戦」です。
目次
羽生善治と谷川浩司の将棋タイトル戦まとめ第3回
第64期棋聖戦 (1994年)
タイトル奪回を目指して、ふたたび棋聖戦に挑みました。
このころになると、シリーズで王手をかけることも少なくなり、棋聖戦も3勝1敗で羽生棋聖の防衛&五冠堅持となりました。
64期棋聖戦羽生棋聖対谷川王将
米長流45歩早仕掛け。46銀は45歩を強制する手。63金などと手抜くと35歩と仕掛けられる pic.twitter.com/ltgFC29O42— pokky (@zTEt13xswGA0a6v) 2016年3月5日
第42期王座戦 (1994年)
次の舞台は、秋のタイトル戦「王座戦」でした。
シリーズは、羽生善治王座の3連勝で防衛となりました。
第44期王将戦 (1995年)
6つのタイトルを全てゲットして、いよいよ七冠へ挑戦したシリーズでした。
世間の大きな注目を受ける中で、七番勝負は最終局までもつれこみました。
谷川王将が2連勝でリードすると、羽生六冠が追いつくという流れで最終局へ。
大注目の最終局は、2日目に入って千日手で指し直しに。
指し直しも同じ矢倉の戦型となりましたが、最後は谷川王将が制して七冠はなりませんでした。
この時点では、七冠は夢物語と誰もが思っていました。
ところが・・・。
#将棋世界95年4月号
第44期王将戦第四局 pic.twitter.com/7Kyphsc7gY— オジサン (@osajii56) 2018年1月1日
第45期王将戦 (1996年)
七冠挑戦失敗の後も、怒涛の勢いで6つのすべてのタイトルを防衛しました。
一方の谷川王将は不調に陥り、羽生のタイトルへ挑戦することのないまま、翌年の王将戦防衛戦を迎えました。
挑戦者は、当然のように羽生善治六冠。
今度は、羽生善治六冠の勢いを止められず、4連敗で七冠達成を許しました。
失意のどん底に落ち込んだ谷川浩司九段でしたが、何か吹っ切れたものがあるのか、この後に今度は谷川浩司九段の逆襲が始まります。
1996年2月14日 将棋 第45期王将戦第4局で挑戦者 羽生善治(六冠)が谷川浩司(王将)に82手で勝利し、棋戦7大タイトル完全制覇(前人未到の七冠同時独占)を達成してから20年。#羽生善治 #谷口浩司 #第45期王将戦 pic.twitter.com/dRdIkPzlkb
— MP4/4 keiba (@ayrtoncap88) 2016年2月13日
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