2018年8月の中学生女子将棋名人戦で優勝した西紫月さん。どんな将棋を指すのでしょうか? 奨励会へ入会し女性棋士を目指すのか、女流棋士の可能性を模索するのでしょうか?西紫月さんの棋譜と合わせて調べました。
西紫月さん
2018年の中学生女子将棋名人戦で優勝した西紫月さんは、広島の出身です。
第8回では予選で敗退し、第9回は予選に名前がありませんでしたが、
最後の第10回では見事に優勝を飾られました。
奨励会の実質的な下部組織的位置付けの研修会にはお名前はないので、
おそらく地元の将棋道場で腕を磨かれているのでしょう。
そう思って調べてみると、
将棋道場にそのお名前がありました。
【高須将棋クラブ】といって、
西さんのお名前を大々的に特報されていました。
ウェブサイトによると、以下の場所のようです。
これは2年前の中国大会の模様ですが、
左の女の子が西紫月さんのようです。
引き続いて、LPSA小・中学生女子名人戦中国大会 中学生の部決勝終わりました。優勝は西 紫月さんです!準優勝は大島綾華さん 3位は吉川恵さんでした。 #lpsa #shogi pic.twitter.com/s6LkAw9Nwe
— いつつ子ども将棋教室 (@i_tsu_tsu) July 10, 2016
奨励会へ入会して女性棋士の可能性は?
中学生の大会出場が3回目ということは、中学3年生です。
たいていのケースでは、将棋プロ棋士を目指す方は研修会へ入ります。
現時点でも研修会でお名前が見当たらないので、
おそらくは将棋プロ棋士は視野に入っていないだろうと推察されます。
女流棋士を目指す?
野原未蘭さんのように、研修会に所属せずに女流棋士を目指す道もあります。
では西紫月さんの場合はどうなのでしょうか?
野原さんほど華々しい活躍はされていないので、
西紫月さんが将棋の進路をどのように考えられているかはわかりませんでした。
ただ、中学生女子将棋名人戦で優勝するのは、
そう簡単にできるものではありません。
本人の進路は本人が決めるのですが、
アマチュアの道を進まれるのは惜しい気もします。
ぜひ女流棋士の道を目指してほしいですね。
西紫月さんの将棋や棋譜は?
中学生女子将棋名人戦は、中1(2016年)と中3(2018年)のときに全国大会に参加しています。
このうち2018年の大会で優勝し、中学生女子将棋名人になりました!
棋譜は以下の8局が公開されています。
早速、優勝した第10回の決勝戦の将棋を振り返ってみたいと思います。
対戦相手が角交換型振り飛車から穴熊を採用したので、
西さんは中央に位を取る戦法を採用します。
先手が西さんです。
この後、中央に角行を据えた西さんは、端へ角行を捨てるという妙手を放ち、端へ殺到します。
そして、左端と右から挟撃形を作った西さんが勝利を収め、中学生女子将棋名人になりました。
本日行われた第12回小学生女子将棋名人戦は砂原奏さん(千葉)、第10回中学生女子将棋名人戦は西紫月さん(広島)がそれぞれ優勝しました。https://t.co/I1GaKBgJjvhttps://t.co/orKToLZsUZ #LPSA
— 日本女子プロ将棋協会(LPSA) (@joshi_shogi) 2018年8月19日
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