藤井聡太七段は、将来的に絶対王者の羽生善治九段を上回る成績を残せるのでしょうか?「藤井聡太七段の未来予想シリーズ」の2回目は、永久保存版として羽生善治九段の成績を分析し、藤井聡太七段の未来予想をしてみました。
目次
藤井聡太の未来予想に羽生善治九段の成績を分析した
年齢情報
まずは年齢情報を見てみます。
三段リーグを1期で駆け抜けた藤井聡太七段の記録的な水準に目が行きますが、とはいえ、羽生善治九段の15歳2ヶ月も正真正銘の「中学生棋士」の記録です。
通算勝率
「若手の頃に高勝率でランクインし、加齢に従ってランキングから名前が消えていく」というのが、一般的な傾向です。
そんな中で羽生善治九段が、2000局以上も対局しながら7位にランクインしているのは、もはや「超絶的」という表現しか思い当たりません。
羽生善治九段の年度別勝率の推移
羽生善治九段は、デビュー当初から数々の実績を出してきているので、何枚かのスクリーンショットに分けて分析していきます。
デビュー当初
藤井聡太七段のようにデビュー初年度から優勝を果たしているわけではありませんが、3年目には、早速NHK杯で優勝を果たしています。
この優勝は、加藤一二三元名人に対して「5二銀」という奇手を放ったシリーズとしても知られています。
この動画の12分28秒あたりで、聞き手役の方が「おーおー、やった!何ですかこれは?すごい手が・・・」と絶叫したのが印象的です。
加えて、「大山康晴・中原誠・加藤一二三・谷川浩司」という4人の名人経験者をなぎ倒した上での優勝なので、「羽生善治九段の未来」を暗示した優勝として有名です。
七冠ロード
初タイトル「竜王」を獲得した翌年に、谷川浩司二冠に竜王を奪われて一時的に無冠となりました。
ですが、その後は棋王を奪取したのを皮切りに、一気に七冠への道を駆け上がります。
佐藤康光九段に竜王を奪われたり、谷川浩司九段に七冠挑戦を阻止されたりといった一時的な停滞はありましたが、翌年必ずやり返した様は、神がかっているとした思えない活躍ぶりでした。
七冠達成後
七冠達成後、タイトルをいくつか奪われてはいますが、とはいえ、常に過半数のタイトルを維持し続けます。
藤井聡太七段の成績を合わせると?
赤色が藤井聡太七段で、濃い紫色が羽生善治九段です。
デビュー当初から活躍している羽生善治九段を上回る成績を藤井聡太七段は残していますが、4年目以降にタイトルを立て続けに取るような活躍ができるかどうかが、今後の注目ポイントです。
ただ、3年目までの実績を見ると、タイトル獲得はほぼ確実と思われるので、むしろ「どれくらいのすごい記録を残すのか?」の方が、より興味深いですね。
【関連記事】 |
こちらの記事もおすすめです