歴代の絶対王者たち「羽生善治・大山康晴・中原誠」と藤井聡太七段を比較するシリーズでは、藤井聡太と歴代の大名人を様々な角度から比較してみます。第2回は、「勝率8割超えの回数」「タイトル獲得割合」です。
藤井聡太と羽生善治・大山康晴・中原誠を徹底比較 第2回
【藤井聡太と羽生善治・大山康晴・中原誠を比較🔍】
✅勝率8割越え
藤井:2回 (2年連続)
羽生:4回 (2年連続)
大山:3回 (3年連続)
中原:2回 (2年連続)✅タイトル獲得割合 (獲得/奪取)
藤井:?
羽生:72.8%
大山:71.4%
中原:70.3% pic.twitter.com/UYXj30tSLn— 将棋ポケット@将棋ブログ (@shogipocket) 2019年5月21日
勝率8割超えの回数
勝率が6割5分を超えるとタイトル戦へ出場する可能性が出てきて、勝率7割に達すると、タイトル戦へ出てくる可能性が高くなります。
つまり、勝率7割というのは「かなり勝っている状態」です。
そんな背景の中で、勝率8割というのは「年中勝ちまくっている状態」といってもいいでしょう。
では、大名人たちと藤井聡太七段の勝率8割越えの回数はどんな感じなのでしょうか?
藤井 | 羽生 | 大山 | 中原 | |
回数 | 2回 | 4回 | 3回 | 2回 |
連続記録 | 2年連続 | 2年連続 | 3年連続 | 2年連続 |
プロ生活 | 3年 | 35年 | 53年 | 45年 |
やはり、時代の絶対王者というのは「年中勝ちまくっている状態」を何度も経験されているんですね。
わけても、羽生善治九段が大山・中原の記録を超えているのが、やはり目に止まります。
キャリアの中で、勝ちまくっている年度の割合が高いことがわかります。
タイトル獲得割合
藤井聡太七段はまだタイトル戦へ出場されていませんが、今後どのような歩みを見せるのかを想像する参考として利用頂ければと思います。
藤井 | 羽生 | 大山 | 中原 | |
割合 | ? | 72.8% | 71.4% | 70.3% |
獲得数 | ? | 99期 | 80期 | 64期 |
出場回数 | ? | 136回 | 112回 | 91回 |
どんなトッププロ棋士でも、キャリアの終盤は成績が下がっていきます。
つまり上記の数値は、「成績が下がった上での割合」であることを念頭に置いて眺める必要があります。
全盛期は7割をはるかに超えていたということです。
でも、タイトル戦に10回出てきたら7回は勝っているって、相手からすると半端ないプレッシャーです。
藤井聡太七段がタイトル戦へ出場する日が、待ち遠しいですね。
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