将棋初心者の攻め・受けの考え方をまとめた! 強くなりたいときのコツ中盤編!

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序盤はうまく過ごせても、強い人と対局すると中盤でひっくり返されるから、「強くなりたいっ!」って、痛切に感じます。そこで今回は、将棋初心者向けの「攻め・受け」の考え方をまとめました。

攻めでも受けでも細かい技が使える貴重な駒なのに、取られても駒の損得に大きな差が出ないという特徴があるからです。

駒がぶつかり始めそうな雰囲気になってきたら、なるべくたくさん歩兵を集めるようにしましょう。

「歩のない将棋は負け将棋」「一歩千金」という将棋の格言がある通り、是非とも心に留めておきたい考え方です。

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よく似た将棋の格言に「二枚替えなら歩ともせよ」というのがあります。

「二枚替え」とは、相手に1枚の駒を取られる見返りに、2枚の駒を取るという意味です。

たとえ貴重な駒でも、相手が歩兵を2枚くれるのなら交換した方がいいと、歩兵の重要性を強調しています。

と金を作ろう

歩兵が相手の陣地に入ると、「と金」(ときん)になります。

と金は金と同じで金以上

と金はその名の通り金将と同じ動きをするので、まさにパワーアップです。

一方で、相手に取られると、歩兵は元の歩兵に戻ってしまいます。

つまり、攻撃する側にだけメリットのある駒なので、中盤に入ったら「と金」は積極的に作っていきましょう!

金将は斜めに誘おう!

金将(きんしょう)は、王将を守る重要な駒です。

攻撃する側から見れば、相手の王将を側で守る厄介な駒でもあります。

なので、なるべく金将には王将から遠ざかってほしいですし、そのように仕向けるべきです。

では、金将ってどんな動きをするんでしたっけ?

そうです、斜めうしろ以外は全部動けるんですよね。

金将の動き

金将をせっかく相手の王将から遠ざけても、元の場所へ戻られたら困ります。

なので攻撃するときは、元の場所へ戻れない「ナナメ」へ誘いましょう。

斜めへ動かしてしまえば、元の位置へ戻るまで、難儀するからです。

銀将は斜めに動こう!

上の金将の話と考え方は同じです。

銀将は、真横と真下には動けません。

銀将は斜めに動く

なので、動いても元の場所に戻りたいのなら、斜めへ動けばいいのです。

逆に、相手の銀将を遠ざけたいのなら、銀将がまっすぐ動くように誘導すれば、元の場所には戻りにくくなります。

桂馬は軽率に飛ばないように

桂馬(けいま)は、一度動いたら元の場所へは戻れない上に、自分の目の前の駒を取れません。

桂馬の動き

なので、自分の目の前に歩兵を配置されてしまうと、途端にジ・エンドになってしまいます。

桂馬の高飛び歩の餌食

一方で、離れた場所を攻撃するには魅力的な駒です。

桂馬の特徴をいかすには、以下の2つの方法があります。

  • 相手の陣地をある程度崩しておいて、最後に「ぴょん!」っと跳ねる
  • 取られるのを覚悟で跳ねて、取られるまでに他の駒で一仕事する

ちなみに中原誠名人が、桂馬の使い手として有名です。

理想形は飛車角銀桂

攻めるときに威力の高い「数の攻め」。

攻める駒が多いほど、威力が増すことを表した言葉です。

「数の攻め」でも一番威力があるのは、やはり「飛車角銀桂」を使った攻めです。

以下の図を見てください。

飛車角桂香の攻め

理想形には銀将が足りませんが、1三の場所に飛車・角行・桂馬・香車がきいていて、受けるのが困難です。

相手も攻めの理想形を作らせまいと邪魔してくるので、簡単ではありませんが、なるべく攻める対象に飛車・角行・銀将・桂馬・香車を集中させましょう。

将棋の格言にも、「4枚の攻めは切れない」というものがあります。

どんなにがっちり防御を固めても、4枚の駒で攻められたら、受けきれないという意味です。

下段の香車はとても強力です

香車(きょうしゃ)はどこまでも前へ進める強力な駒ですが、後ろへ戻れません。

なので、なるべく下の方に据えた方が、効果が高いのです。

飛車と角行はなるべく遠くから敵陣を睨もう

飛車は斜め前と斜め後ろが、各行は真横と真正面・真後ろの駒を取ることができません。

そのため、あまり最前線に打ち込むと、弱点を狙われてしまいます。

だから「大駒は離して打て」という将棋の格言があります。

強くなりたいときの受けの考え方

王将が早く逃げるのはとても効果的

将棋は、相手の王将を取りに行くゲームです。

逆にいうと、自分の王将が取られてしまったら、負けです。

そんな将棋の特徴を捉えた言葉が、「玉(王将)の早逃げ八手の得」という格言です。

戦場から早めに逃げることを「早逃げ」というのですが、王将が逃げることは「8回動かす」ことと同じくらい価値があるという意味です。

ついつい攻撃のメインの駒(飛車・各行)に目がいってしまいますが、王将が安全かどうかは常に意識しておきましょう。

馬を自分の陣地に呼んじゃおう

角行が敵陣に入ってパワーアップすると、「馬」になります。

馬は、角行が動けなかった前・後ろ・横にも一マス動けるので、攻撃力はもちろん守備力も絶品になります。

なので、馬を自分の陣地へ引き付ければ、守備力が飛躍的に高まります。

将棋界に関するあらゆる情報を発信していきます。

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