将棋名人戦6人プレーオフが後半を迎えていて、順位が最も下位の豊島将之八段が3連勝で勝ち上がっています。注目の第4局は18日で、羽生善治竜王と豊島将之八段が対戦します。そこで、第4局はどうなるのか・その見どころは何かについて特集しました。
目次
将棋名人戦プレーオフ
将棋名人戦プレーオフの仕組み
将棋名人戦は、原則すべての将棋プロが参加する「順位戦」と呼ばれるリーグ戦の、一番上のリーグ(A級)の最もリーグ成績が良かった将棋プロが挑戦者になります。
成績トップが1名ならすんなり決まるのですが、複数名になると一番勝負の「プレーオフ」を行います。
これが仮に3名以上だと、少し変則的な対戦になります。
具体的には以下の関連記事で解説していますので、参考にして下さい。
関連記事:将棋名人戦の挑戦者は誰? 6人のプレーオフの仕組みと結果の予想は?
第3局の結果
3月12日に行われた第3局は、過去に将棋タイトル王位を獲得し、朝日杯で藤井聡太六段が勝った将棋トッププロとしても有名な広瀬章人八段と、王将戦の挑戦者になっていた豊島将之八段が対戦しました。
豊島将之八段の先手で始まった対局は、お互いの大駒である「角行」を序盤早々に交換し合う「角換わり戦法」になりました。
お互いに策を凝らし合うねじりあいが続きましたが、最終的には同日の深夜に豊島将之八段が勝利をおさめてプレーオフ3連勝となり、第4局への進出を決めました。
関連記事:将棋名人戦6人プレーオフ第3局の速報!(広瀬章人八段vs豊島将之八段)挑戦者は誰?
羽生善治竜王vs豊島将之八段(第4局)
羽生善治竜王
もはや紹介は不要なほどの「将棋界のレジェンド」的存在の将棋プロで、名人戦への出場経験も豊富です。
将棋タイトル獲得数は歴代トップの99期を数え、名人戦に記念の100期を目指します。
名人獲得は9期で、名人戦出場も16回に達します。
名人位を通算で5期獲得すると与えられる「永世名人」の称号も得ていて、原則引退後ではありますが「十九世名人」を名乗る資格も持っています。
関連記事:羽生善治竜王の今年度の成績は? 将棋名人戦プレーオフ第4局は今日!
現役の将棋トッププロの中では、3人目になります(谷川浩司十七世名人、森内俊之十八世名人)。
もちろんプレーオフも2回出場していて、今回が3回目になります。
過去2回のプレーオフのうち、一度勝ち上がって挑戦者になっています。
関連記事:【森内俊之】ライバル羽生との名人戦エピソード・対戦成績は?フリークラス転出の理由は?
豊島将之八段
王将戦の七番勝負と並行して将棋名人戦のプレーオフを戦っていたので、過密なスケジュールが注目されていました。
王将戦は残念な結果に終わりましたが、将棋名人戦プレーオフは、並み居る強豪3名(久保利明王将・佐藤康光九段・広瀬章人八段)を連破し、第4局へ進出しています。
将棋タイトル獲得経験はありませんが、タイトル戦出場は4度で大舞台の経験も豊富です。
また、通算勝率7割も記録している正真正銘の将棋トッププロです。
第4局はどうなる・見どころは?
豊島将之八段の4連勝なるか?
最も注目される見どころは、「豊島将之八段の4連勝なるか?」でしょう。
将棋トッププロのうち、成績が良かった5名を相手に5連勝するのは相当困難な偉業なのですが、仮に羽生善治竜王に勝って4連勝となれば、実現に現実味が帯びてきます。
王将戦の挑戦が残念な結果に終わったので、口にはしませんが、「名人戦こそは」との思いが強いでしょう。
羽生善治竜王の名人戦出場なるか?
2年前の名人戦で、現在の名人である佐藤天彦八段(現名人)の挑戦を受けて以来の名人戦出場を目指します。
その時は、佐藤天彦八段に1勝4敗で敗れていますが、名人戦出場回数16回が物語るように、A級順位戦や名人戦の経験は十分すぎるほど持っています。
プレッシャーも無縁でしょうから、ファンも目を離せないギリギリの勝負が期待できます。
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第4局の速報は?
以下の関連記事で、随時更新していきます。
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