佐藤天彦名人との将棋名人戦で三冠へ挑む挑戦者の豊島将之二冠は、タイトル戦に7度出場されていますが、成績はどんな感じだったのでしょうか?2回シリーズの2回目は、二冠王への歩みを解説します。
目次
豊島将之二冠のタイトル戦成績まとめその2
第89期王将戦(2018年)
5度目のタイトル戦の相手も、10連覇中の羽生善治棋聖でした。
初戦を取った豊島八段は、一進一退の五番勝負が続きましたが、最終局を制してついに初タイトルを獲得しました。
奇しくも初タイトルが、師匠の桐山清澄九段と同じ「棋聖」だったのは、不思議な縁としか言いようがありません。
立会人の谷川浩司九段が定刻の9時になったことを告げて、第89期棋聖戦五番勝負が始まりました。
振り駒で先手番になった豊島八段の初手は▲7六歩。対して羽生棋聖は△8四歩と指して、角換わりへと進んでいます。(棋聖戦の中継サイト)https://t.co/OFjV0jFtaN pic.twitter.com/KmuH9Jp8ju
— 将棋世界 (@shogi_sekai) 2018年6月6日
第59期王位戦(2018年)
初タイトルの棋聖獲得から間髪おかずに、夏のタイトル戦である王位戦でも挑戦者に名乗りをあげます。
タイトルホルダーは、前年の七番勝負で羽生善治王位を6連覇でストップさせた菅井竜也王位でした。
七番勝負は、初戦を落とした後も白星と黒星が交互に並ぶ展開が続きましたが、第7局を制したことで、4勝3敗でタイトル奪取の決着となりました。
つい半年前までの「無冠の帝王」状態からは、隔世の感がある「二冠」の獲得です。
耕)第59期将棋王位戦七番勝負第7局で豊島将之棋聖が菅井竜也王位を破り、4勝3敗で王位を奪取し、自身初の二冠になりました。 pic.twitter.com/I1O8Ea91GK
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) 2018年9月27日
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第77期名人戦(2019年)
前年度にもトップを走りながら、後半にまさかの大失速で挑戦者を逃したA級順位戦。
2018年度もトップを快走し、今度は失速することなく最後は羽生善治九段を抑えて挑戦者に名乗り出ました。
将棋名人戦の舞台で待ち受けるのは、3連覇中の佐藤天彦名人。
奨励会在籍がほぼ同じタイミングだったこともあり、口にはしないもののお互いに意識し合う関係だったでしょう。
【佐藤天彦名人と豊島将之二冠の比較】
✅年齢
→(佐)31歳
→(豊)28歳✅奨励会入会
→(佐)98年9月
→(豊)99年9月✅三段リーグ在籍
→(佐)8期
→(豊)5期✅プロ入り(四段昇段)
→(佐)06年10月
→(豊)07年4月✅A級昇級
→(佐)8期で昇級
→(豊)10期で昇級 pic.twitter.com/bGMWQikyTi— 将棋ポケット@将棋ブログ (@shogipocket) 2019年4月16日
七番勝負は、19年4月17日の時点で第1局が終わったのみですが、初戦を勝利し、第2局以降に初の名人&三冠王を目指します。
ホテル椿山荘東京で行われていた #将棋 の第77期 #名人戦 七番勝負第1局の指し直し局は、挑戦者の #豊島将之 王位が #佐藤天彦 名人に73手で勝ちました。第2局は4月22、23日に、山口県萩市の #松陰神社 で指されます。
写真特集→https://t.co/F9ACG7f9gN pic.twitter.com/aTjjVlGF34
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) 2019年4月11日
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