18年4月に初段へ昇段した中七海さんの奨励会の対局が、19年2月6日に行われました。気になる結果速報に加えて、今後はどうなるのかをまとめました(最新更新:2月15日)。
目次
中七海初段
2018年4月に初段へ
中七海初段は、2011年9月に6級で奨励会へ入会しました。
その後、一歩ずつ昇段を重ねていき、2018年4月にはついに初段への昇段を果たします。
これまでに女性で初段に達したのは3名(里見香奈・西山朋佳・加藤桃子)で、4番目になります。
同期入会組は?
同期入会で将棋プロになった人は、まだいません。
三段に2名(古賀三段・川村三段)、二段に4名、初段に4名(中初段を含む)います。
昇段で先行しているのは?
中七海初段以降に奨励会へ入会した人でプロになっているのは、藤井聡太六段のただ一人です。
三段は4名、二段は4名の奨励会員が、中七海初段以降に入会された方です。
藤井聡太六段は別格なので除外すると、通常の昇段ペースからすれば、中七海初段は決して遅い方ではないことがわかります。
奨励会の結果速報
4月までのおさらい
18年4月に初段へ昇段した後は、3局を消化されて「×○○」で2勝1敗でした。
連勝で終わったので、白星が続けば連勝がさらに伸びる状況で4月を終えられていました。
5月3日の結果
2局対局され、「○×」の順で1勝1敗でした。
連勝が止まってしまったのは残念ですが、連敗せずに白星を1つ積み上げたのは収穫です。
黒星で終わったので、連勝はリセットですが、二段への昇段要件である「12勝4敗」を当面は目指すことになります。
初段昇段後の成績は、5月3日の結果を含めると「3勝2敗」になりました。
最新の対局情報は?
最新の対局情報は、以下の関連記事で紹介しています。
今後はどうなる?
年齢制限
奨励会には年齢制限というルールがあって、一定の年齢までに所定の段位に達していなければ、退会させられるという厳しいルールがあります。
年齢制限は、1級までと初段以降に分かれています。
このうち初段以上の人の年齢制限は、以下のようになっています。
満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会
出典:日本将棋連盟
初段まできたらあと2つ(二段・三段)と素人的には思ってしまいますが、三段が集う「三段リーグ」が、とんでもない難関なのを忘れてはいけません。
しかも、年に2回(半年間)しか開催されないので、昇段するタイミングが悪いと、三段リーグ参戦まで半年近く待たされることも起こり得ます。
よって、一刻も早く三段まで昇段することが、ポイントになってきます。
中七海さんの場合は?
中初段は19歳で初段なので、後7年弱の間に四段へ昇段する必要があります。
7年というと「まだ先」と感じてしまいます。
でも、これまでに三段へ昇段された2名の女性(里見香奈・西山朋佳)が、いずれも19歳で初段に達していながら、まだ四段にはなっていないという事実が、ここから先の厳しい道を物語っています。
中七海さん記事の最新情報は、【中七海さんの関連記事】でまとめています。
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