通算勝率8割超藤井聡太七段のレーティングは、将棋タイトル獲得者(タイトルホルダー)と比べるとどうなのでしょうか?今回は、藤井聡太七段と将棋タイトル獲得者(豊島将之名人(三冠) 渡辺明二冠 広瀬章人竜王 永瀬拓矢叡王 斎藤慎太郎王座)のレーティングを比較してみました。
目次
藤井聡太と将棋タイトル獲得者のレーティングを比較
渡辺明二冠
タイトル獲得22期や初代永世竜王など、輝かしい実績を残してきた渡辺明二冠。
2017年から2018年にかけて深刻な不調に陥りましたが、その後の劇的なV字回復は眼を見張るものがあります。
むしろキャリア絶頂期を迎えようとしている感さえある状況です。
豊島将之名人(三冠)
2010年の王将戦挑戦以降、活躍しながらタイトルに縁のなかった豊島将之三冠ですが、2018年になって本格覚醒です。
挑戦した3つのタイトルを立て続けに奪取し、一気に三冠(棋聖→王位→名人)を達成したのです。
ご本人の弁を借りると「藤井聡太七段の絶頂期の25歳頃(10年後)に互角に戦えるように努力したい」とおっしゃっているので、今後もより一層の活躍が見込まれます。
広瀬章人竜王
2018年に一段上のステージへのぼったかのような活躍ぶりになった広瀬章人竜王は、2018年度に「竜王奪取→棋王挑戦」という顕著な実績を残されました。
最近は少しレーティングが低下傾向ですが、とはいえ、まだ1900台を維持しています。
永瀬拓矢叡王
豊島将之名人と同じく、タイトル獲得を長く確実視されていながら、なかなかタイトルに手の届かなかった永瀬拓矢叡王。
しかし2019年に、ついにその時が訪れました。
叡王戦七番勝負で一気の4連勝を飾り、ついに初タイトル叡王を奪取したのです。
もともと高い実力は折り紙つきだったので、豊島将之三冠とともに、本格的な覚醒が有力視されています。
斎藤慎太郎王座
2017年に棋聖戦挑戦者に名乗りを上げた後、2018年の王座戦でついに初タイトルを獲得されました。
藤井聡太七段が勝ち星なく2連敗の唯一の棋士ですが、今後二人の対局が非常に興味深いです。
藤井聡太七段
この数値でまだ本格覚醒前とは恐れ入りますが、今後どのような高みへ到達されるのかは、将棋ファン最大の関心ごとです。
タイトルホルダーと藤井聡太のレーティングを比較
将棋タイトルホルダーと藤井聡太七段のレーティングを、左から順に並べてみました。
あらためて、タイトルホルダーの中に入っても遜色のない水準の成績を収めていることがよくわかります。
ちなみに1800をリストに入れているのは、筆者的に「トッププロ棋士の水準」と考えた点数で、ピンク色に塗っているのは、「現在も要件を満たしているので更新可能性あり」という意味です。
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