歴代の絶対王者たち「羽生善治・大山康晴・中原誠」と藤井聡太七段を比較するシリーズの第3回は、「名人までの年数」と「初タイトル獲得までの年数」を比較しました。
藤井聡太と羽生善治・大山康晴・中原誠を徹底比較 第3回
【藤井聡太と羽生善治・大山康晴・中原誠を比較🔍】
✅名人までの年数
藤井:? (最速で6年の可能性)
羽生:9年目
大山:5年目
中原:7年目✅初タイトルまでの年数
藤井:? (最速で3年の可能性)
羽生: 4年目 (竜王)
大山:11年目 (九段:現在の竜王)
中原: 3年目 (棋聖) pic.twitter.com/tHDqcoeThz— 将棋ポケット@将棋ブログ (@shogipocket) 2019年5月22日
名人獲得までの年数
名人になるには、「将棋順位戦」と呼ばれる5つのリーグをしたから順番に勝ち上がっていく(=昇級)必要があります。
最高峰にあるA級で優勝したら、はじめて「名人戦挑戦者」となることができます。
つまり、たとえ藤井聡太七段でも「挑戦者になるのに最短で5年かかる」ということです。
また、大山康晴十五世名人がデビューした当初と現在とでは、順位戦や名人戦挑戦者を決める仕組みも違っていました。
ですので、単純な比較はむつかしいですが、「名人に挑戦することの難しさ」は今も昔も変わりません。
藤井聡太 | 羽生善治 | 大山康晴 | 中原誠 | |
年数 | ※ | 8年 | 7年 | 6年 |
順位戦初参加 | 2017年 | 1986年 | 1946年 | 1966年 |
名人獲得 | ※ | 1994年 | 1953年 | 1972年 |
※ 現状では最短で6年(挑戦までの年数)の可能性が残されている
順位戦の昇級枠が非常に狭き門なので、どうしても数年足踏みをしいられる可能性は高くなります。
藤井聡太七段でも、たった1つ負けただけで1年足踏みになってしまいました。
初タイトルまでの年数
将棋名人戦は挑戦まで長い道のりですが、それ以外のタイトル戦は1年で挑戦することは可能な仕組みです。
続いて、初タイトルまでの年数を比較してみました。
藤井聡太 | 羽生善治 | 大山康晴 | 中原誠 | |
年数 | ? | 4年 | 10年 | 3年 |
獲得年 | ? | 1989年 | 1950年 | 1968年 |
獲得タイトル | ? | 竜王 | 九段※ | 棋聖 |
生涯獲得数 | ? | 99期 | 80期 | 64期 |
※現在の「竜王」
中原誠十六世名人は、他の3名に比べてやや遅めのプロデビュー(18歳)だったを取り返すかのように、デビュー3年目で早くも初タイトルを獲得されています。
藤井聡太七段は2016年の途中にプロデビューなので、2019年が「実質3年目」です。
「藤井聡太が今年タイトル取った!」をイメージすれば、中原誠十六世名人がどれだけ早くタイトルを取ったのかがイメージできると思います。
ただ、大山康晴十五世名人のデビュー当初は、タイトル戦の数が名人だけという状況だったので、そこは割り引いて評価する必要はあります。
【次の記事 5月25日更新予定】 |
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