共に時代を席巻した絶対王者の羽生善治九段と大山康晴十五世名人は、成績はもちろん将棋タイトル戦の実績も凄まじいものがあります。今回は、「羽生善治九段のライバルとのタイトル戦」を特集します。
目次
羽生善治と大山康晴の成績とタイトル戦の実績を比較第3回
羽生善治のライバルとのタイトル戦
羽生善治九段と雌雄を決した方は何名かいらっしゃいますが、タイトル戦での対戦が多かった3名の方を取り上げたいと思います。
谷川浩司:22回 (16勝6敗)
羽生善治九段よりも8歳年上でタイトル戦の舞台へ登場したのも6年早いので、一世代前の覇者として認識されていました。
ところが、羽生善治九段の台頭が想像以上に早かったったため、結果的に「羽生vs谷川」は屈指の黄金カードといわれるほど、数多くのタイトル戦で相まみえました。
初めてのタイトル戦(竜王戦)では谷川浩司九段に軍配があがりましたが、その後は羽生善治九段のワンサイドゲームになってしまいました。
数少ない例外は「1度目の七冠チャレンジを阻止」「名人・竜王の奪回」「王位戦2連覇」ですが、いずれも「ここに谷川あり」を印象付けた活躍でした。
羽生先生は早指しが強い 5番勝負では谷川先生に負けた事ないが
長時間の名人戦や竜王戦では痛い目にあってる
それで永世称号が遅れた
大山先生と違う所は、自分の形を持たず、敢えて相手の得意形を受けて立つ
大山名人は50代でタイトル11期
63歳で名人挑戦 奇跡の棋士だ pic.twitter.com/2Ml0lBbmBn— ゆきちゃん (@marinamiries) 2019年2月13日
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佐藤康光:21回 (17勝4敗)
羽生善治九段が「タイトル99期」という高みへ到達できたのも、佐藤九段をタイトル戦一方的に負かしたのが大きな要因になっています。
ご本人の「羽生さんに最も負けた棋士」と自嘲気味のジョークが有名になっていますが、裏を返せば、佐藤康光九段が羽生善治九段とたくさん戦えるステージまで登り続けた証でもあります。
日本将棋連盟会長・佐藤康光「羽生さんは、『えっ?』という勝ち方をする」 https://t.co/9rlQuEKXOx pic.twitter.com/6FNPuJ3XU0
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年7月19日
森内俊之:16回 (8勝8敗)
将棋界最高峰の名人戦の舞台で9度も激突した、宿命のライバルです。
名人戦での対戦回数は歴代最多です。
羽生善治九段とのタイトル戦では、多くの棋士がワンサイドゲームになる中で、五割以上の対戦成績を残しているのは、渡辺明・森内俊之の2名だけです。
プロフェショナル仕事の流儀
最強の二人、宿命の対決 名人戦 森内俊之VS羽生善治 より pic.twitter.com/QT7y1yWyj1— もりやん⛅ (@nmoriyan) 2017年9月22日
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