将棋8大タイトルの1つ「王位戦」。賞金や対局料はいくらなのでしょうか? 藤井聡太七段が王位のタイトルを取ったら年収はいくらになるのか試算しました。
目次
王位戦
タイトルは七番勝負で決まる
将棋界には8つのタイトルがありますが、タイトルを戦う対局数はそれぞれ異なります。
具体的には以下の通りです。
タイトル | 対局数 |
竜王戦 | 七番勝負 |
名人戦 | 七番勝負 |
叡王戦 | 七番勝負 |
王位戦 | 七番勝負 |
王将戦 | 七番勝負 |
王座戦 | 五番勝負 |
棋王戦 | 五番勝負 |
棋聖戦 | 五番勝負 |
タイトルホルダーは?
菅井竜也王位です。
2017年夏に行われた羽生善治王位との七番勝負で、4勝1敗で勝利し念願の初タイトルを獲得しました。
過去の実績は?
王位戦の歴史を紐解くと、時代の第一人者の連覇が比較多い印象を受けます。
年代別の主な王位と連覇数をまとめてみました。
年代 | 主な王位 | 主な連覇 |
1960年代 | 大山康晴 | 12連覇 |
1970年代 | 中原誠 | 6連覇 |
80-90初頭 | 谷川浩司 | 3連覇 |
90年代以降 | 羽生善治 | 9連覇 |
大山康晴王位や中原誠王位は、いずれも大名人で時代の第一人者として知られています。
谷川浩司王位も、ライバル羽生善治王位との数々の激闘はファンの高い注目を集めていました。
https://shogipocket.com/grandchampion-tanigawa/
羽生善治王位は2017年に王位を奪われてしまいましたが、タイトルを奪われた翌年にリベンジマッチを挑む確率が高いことでも知られています。
挑戦者を決める戦いが大詰めを迎えていますが、羽生善治竜王は、しっかり決定戦まで進出しています。
賞金と対局料は?
賞金
将棋の8大タイトルでは、竜王戦を除き賞金は公表されていません。
一方で将棋関係雑誌などの報道で、賞金が紹介されていることがあります。
それらの情報によると、王位戦の賞金は800万円と言われています。
対局料
対局料も、賞金と同様に公表されていません。
藤井聡太七段がタイトル取ったら年収いくらか試算
試算のしかた
公表されていないので試算せざるを得ませんが、試算にあたっては当ブログで以前紹介した以下の記事をベースに行いました。
賞金
前述の通り、800万円です。
対局料
必要な対局数
王位戦の挑戦者になるには、以下の対局を勝ち抜いていく必要があります。
対局 | 必要な勝利数 |
予選 | 4連勝 |
挑戦者決定リーグ | ほぼ4勝1敗以上 |
挑戦者決定戦 | 1勝 |
つまり9勝1敗、展開次第では10連勝しないと王位戦の挑戦者になれないのです。
無事に挑戦者になると、王位との間で七番勝負が行われます。
最終局までもつれ込めば、4勝3敗なので7局対局します。
つまり、予選から始まって王位を取るまで17局対局しないといけないのです。
試算
藤井聡太さんは現在七段なので、上記の関連記事の試算では、1局あたりの単価は18万円です。
よって、対局料は以下のようになります。
18万円 × 17局 = 306万円
年収
賞金が800万円で対局料が306万円なので、合計は1,106万円になります。
このほか、気になる年収や賞金のその他の記事については、【年収や賞金の記事】をご覧下さい。
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