「将棋棋士の年収ランキングは誰がトップ?」「歴代の賞金王は誰?」など、知りたいことずくめです。将棋の賞金でも金額が大きいのはタイトル戦なので、賞金ランキングの順位はタイトル戦の成績と連動します。そこで今回は、2017年度の将棋棋士の賞金ランキングの紹介を中心に、歴代の賞金王も合わせて紹介します。
目次
将棋の賞金ランキング(2017年度)
賞金王は渡辺明棋王
2016年度まで3年連続賞金王だった羽生善治二冠を抑え、渡辺明棋王が4年ぶりの賞金王になりました。
渡辺明棋王は竜王戦での活躍が凄まじく、過去に9連覇を達成しています。
2016年にも竜王位に就き、賞金ランキングを押し上げました。
タイトルと比較すると?
キャリアを通じた数になりますが、羽生善治二冠はタイトル戦に133回、渡辺明棋王は27回、森内俊之九段は25回、久保利明王将は12回、郷田真隆九段は18回登場しています。
タイトル戦に出るほど賞金が多くなるということが言えます。
将棋タイトルの賞金は?
竜王戦を除いてほぼ公表されていませんが、竜王戦はタイトルを獲ると4,320万円もの大金を手にすることができます。
詳細は関連記事にて解説していますので、参考にして下さい。
将棋の歴代の賞金王
直近10年間の賞金王
2008年からの歴代の賞金王を表にすると、以下のようになります(単位:万円)。
2008年度 | 羽生善治名人 | 1億711万円 |
2009年度 | 羽生善治名人 | 1億1,278万円 |
2010年度 | 羽生善治名人 | 1億1,576万円 |
2011年度 | 羽生善治二冠 | 9,886万円 |
2012年度 | 羽生善治三冠 | 9,175万円 |
2013年度 | 渡辺明二冠 | 1億,255万円 |
2014年度 | 羽生善治名人 | 1億1,499万円 |
2015年度 | 羽生善治名人 | 1億1,900万円 |
2016年度 | 羽生善治三冠 | 9,150万円 |
2017年度 | 渡辺明棋王 | 7,534万円 |
注:日本将棋連盟の記事などを参考に集計
10年間のうち8度も賞金王に輝いている羽生善治二冠の安定感には、改めて眼を見張るものがあります。
どんな勝負の世界でもトップになるのは大変ですが、高い水準を維持し続けることの困難さは、想像を絶するものがあります。
直近10年間の累計賞金額
タイトル戦でよく登場する主な棋士の、10年間の賞金累計をまとめると以下のようになります(単位:万円)。
羽生善治二冠 | 10年間ランクイン | 9億7,526万円 |
渡辺明棋王 | 10年間ランクイン | 7億0,099万円 |
森内俊之九段 | 8年間ランクイン | 3億5,795万円 |
久保利明王将 | 7年間ランクイン | 2億3,271万円 |
郷田真隆九段 | 8年間ランクイン | 2億347万円 |
深浦康市九段 | 8年間ランクイン | 2億1,321万円 |
佐藤康光九段 | 7年間ランクイン | 1億6,461万円 |
木村一基九段 | 4年間ランクイン | 9,586万円 |
糸谷哲郎八段 | 2年間ランクイン | 9,074万円 |
行方尚史八段 | 4年間ランクイン | 8,668万円 |
賞金ランキングは勝負強さをはかる指標
将棋の対局でも賞金が高いのは、当然ながらタイトル戦です。
賞金ランキングに顔を出そうと思ったら、一番手っ取り早いのは「タイトルを獲ること」で、次が「タイトルの挑戦者になること」です。
上述した10名の方は、タイトル戦でしばしば名前をお見かけしますし、上位4名(羽生・渡辺・森内・久保)は常連と言っていいでしょう。
タイトル戦に出るには、上位棋士同士の対局でも勝ち続ける必要がある上に、「ここ!」という急所の対局で勝っておく必要があります。
賞金ランキングに名前が載るということは、「勝負強い棋士」という証拠でもあります。
同様に「ランクインの年数」も、活躍度・勝負強さをはかるもう一つの指標です。
木村九段・行方八段はともにタイトル獲得経験はありませんが、何度もタイトル戦へ挑戦されており、長く活躍されています。
賞金はどこから出るの?
例えば名人戦なら朝日新聞と毎日新聞、竜王戦なら読売新聞というように、それぞれスポンサーが付いています。
賞金の多くは、そのスポンサーから出されます。
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