藤井聡太七段が、挑戦者になる可能性を残しているのは何か?順位戦で負けてしまい昇級は少し遠のきましたが、挑戦者決定トーナメント進出しているタイトル戦の最新対局速報と勝敗・結果をお伝えするとともに、渡辺明棋王とのタイトル戦なるかを予想します。
目次
藤井聡太の最新対局速報や勝敗と結果
名人戦順位戦
藤井聡太七段は上から4つ目のリーグ「C級1組」へ所属していて、一番上のリーグA級へ入るためにまずは1つずつリーグを昇級していく必要があります。
これまで全勝でトップを走っていたのですが、2019年2月5日の対局で負けてしまい、連勝がストップしました。
負けた相手が同じく昇級を争う棋士だったので、たった1つの黒星で、2番手から4番手へ下がってしまいました。
B級2組への昇級を目指すには「上位2名」には入らないといけないので、少なくとも上位2名が負けたうえで最終局を藤井聡太七段が勝利するという、「他力」の状態になりました。
注目の最終局は、3月5日に行われます。
竜王戦
広瀬章人竜王の誕生で幕を下ろした竜王戦ですが、新しい年度のトーナメントが始まっています。
現在4組に所属している藤井聡太七段は、トーナメント2回戦へ進出しています。
決勝トーナメントへ進出するには4組で優勝が求められるので、4連勝する必要があります。
出典:日本将棋連盟
叡王戦
本戦トーナメントが決勝まで進んでいます。藤井聡太七段は1回戦で斎藤慎太郎王座に負けてしまいました。
棋聖戦
予選進行中ですが、まだ藤井聡太七段の対局は始まっていません。
王位戦
予選で負けてしまいました。
王座戦
二次予選が進行中ですが、本戦シードなのでまだ対局は始まっていません。
棋王戦
五番勝負の裏で、翌年の予選が始まっています。
藤井聡太七段は3回戦まで進出していて、2連勝で決勝トーナメント進出が実現します。
決勝トーナメント進出が近いタイトル戦といえるでしょう。
出典:日本将棋連盟
王将戦
七番勝負が進んでいますが、翌年度の予選もスタートしています。
藤井聡太七段はまだ登場していません。
タイトル戦挑戦はいつ?
可能性を残しているのは、竜王戦・棋王戦・王将戦です。
棋王戦と王将戦は、挑戦が決まるのは1年近く先の話なので、当面は「竜王戦」「棋王戦」へ注目することになります。
竜王戦は夏くらいに挑戦者が決まって、タイトル戦が決着するのは年末前くらいになります。
棋王戦は晩秋に挑戦者が決まって、年明けから五番勝負が始まります。
藤井聡太の記事は?
藤井聡太七段が竜王戦の決勝トーナメント進出を決めた対局の記事は、以下でまとめています。
https://shogipocket.com/sota-ryuoh-match-road/
また、藤井聡太に関する記事の一覧は、【藤井聡太の関連記事】で見ることができます。
棋王戦の挑戦者決定までの流れとトーナメントの仕組み
挑戦者決定トーナメントまで
予選を行い、挑戦者決定トーナメントへ進出8名を選びます。
藤井聡太七段は、棋王戦予選の決勝まで勝ち進んでいて、次の対局に勝つと「挑戦者決定トーナメント」へ進出します。
挑戦者決定トーナメント
予選を勝ち抜いてきた8名と、シード将棋プロ棋士を交えてトーナメントを行なって、挑戦者を決めます。
ここまでは他のタイトル戦と変わらないのですが、棋王戦の大きな特徴の一つに、「準決勝以上は、2敗敗退システム」が採用されていることです。
つまり、トーナメントの準決勝で負けてしまっても、敗者復活戦を勝ち抜き、決勝で2連勝すれば、挑戦者になる道が残されているのです。
棋王戦と渡辺明
主な連覇記録
棋王戦も、王座戦と並んで比較的新しいタイトル戦です。
2018年度のタイトル戦が44年目になります。
主な連覇記録を紐解くと、二人の将棋プロ棋士の名前が目につきます。
一人目は、羽生善治棋王です。
近年は五番勝負から遠ざかっていますが、1990年から2001年にかけて12連覇を達成しています。
二人目は、渡辺明棋王です。
詳しくは以下で紹介します。
渡辺明
渡辺明さんというと、竜王戦の9連覇がまず思い浮かびますが、竜王戦以外にも連覇しているタイトル戦があります。
それが棋王戦で、現在6連覇を継続中です。
2017年度は、渡辺明棋王のキャリアで一番厳しい年度でしたが、そんな中でも3勝2敗のフルセットで防衛&6連覇を達成したあたりは、羽生善治竜王に次ぐ勝負強さを感じさせます。
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