将棋名人戦プレーオフは今日! 第3局(広瀬章人八段vs豊島将之八段)はどうなる・見どころは?

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史上初めて6人によるプレーオフになった将棋名人戦の第3局は今日、広瀬章人八段vs豊島将之八段のカードで行われます。ファンとしては、どうなるのか・見どころは何なのかが気になるところです。そこで今回は、対局開始前に知っておきたい基礎知識や見どころをまとめました。

速報(23時33分、決着)

将棋名人戦6人プレーオフ第3局の速報!(広瀬章人八段vs豊島将之八段)挑戦者は誰?

将棋名人戦プレーオフとは?

6人によるプレーオフは史上初

A級順位戦優勝者が名人戦挑戦者

将棋プロ(四段)にデビューすると、原則的には順位戦と呼ばれる5つのリーグの一番下のクラス(C級2組)に配属されます。

そこで成績上位2名(C級2組のみ3名)に入ると上のクラスへ上がっていき、5つのリーグの一番トップへ上り詰めるとA級です。

A級には10名のトッププロが在籍し、1年間総当たりのリーグ戦を行います。

リーグ戦の結果、成績がトップだった人が名人戦の挑戦者になります。

関連記事:藤井聡太六段とトッププロはどっちが強い? A級棋士と徹底比較!

成績トップが複数名の場合はプレーオフ

リーグ戦の成績トップが複数名いると1番勝負のプレーオフになります。

順位上位の方が有利な仕組み

3名以上の将棋プロが同じ勝ち星で並ぶと、成績下位のもの同士から対戦していくという変則的なプレーオフになっています。

つまり、下記の図のような組み合わせになるので、リーグの順位が上の人ほど「挑戦者」になるために勝ち上がる必要がある回数が少なくなるので、有利な仕組みになっています。

将棋名人戦プレーオフ組み合わせ

将棋名人戦プレーオフ組み合わせ

関連記事:将棋名人戦の挑戦者は誰? 6人のプレーオフの仕組みと結果の予想は?

豊島将之八段が2連勝

3月10日に行われた将棋名人戦プレーオフ第2局は、久しぶりの名人戦登場を狙う佐藤康光九段と、第1局から勝ち上がった豊島将之八段の間で行われました。

戦型は角交換型振り飛車で行われ、深夜に及んだ対局は豊島将之八段の勝利となり、第3局へ進みました。

関連記事:将棋名人戦プレーオフ第2局【結果速報!】 佐藤康光と豊島将之の対戦はどうなった?

今日の第3局(広瀬章人八段vs豊島将之八段)の見どころ

対局者

広瀬章人八段

朝日杯将棋オープン戦の決勝で藤井聡太六段に負けた将棋プロとして、不本意に有名になってしまいましたが、過去には将棋タイトルの1つである「王位」を獲得した経験もある、トッププロの一人です。

そのほかにも王位戦七番勝負に2度の出場経験(防衛戦1回、挑戦1回)がありますが、いずれも相手は羽生善治竜王で、敗れています。

通算成績は349勝195敗(勝率.641)で、今年度の成績は22勝15敗(勝率.594)です。

豊島将之八段

藤井聡太六段と並んで、いま最も対局で忙しい将棋プロの一人でしょう。

A級順位戦を第1局から勝ち上がっていく対局をこなしながら、並行して将棋タイトル戦の一つ「王将戦」七番勝負も戦っているからです。

通算成績は402勝173敗で勝率はほぼ7割(.699)で今年度の成績は40勝16敗(勝率.714)の、正真正銘のトッププロです。

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戦型

お二方ともオールラウンドプレーヤーで、飛車を横に振らない戦法(居飛車)・飛車を横に振る戦法(振り飛車)のいずれも指しこなします。

予想は立てにくいですが、豊島八段が第2局まで採用した戦法は以下の通りです。

  • 第1局(vs久保利明王将戦):対振り飛車穴熊の居飛車穴熊風
  • 第2局(vs佐藤康光九段戦):対角交換振り飛車の居飛車

豊島八段の3連勝なるか?

プレーオフに出場した6名の中で最もリーグ順位が下位だったため、挑戦者になるにはプレーオフ出場プロの中で最も多い5局でした。

そんな逆風をもろともしないかのように、第2局まで2連勝を飾っています。

今日の第3局にも勝利すれば、いよいよ残り2局で「挑戦者」が視界に入ってきます。

広瀬八段の将棋名人戦プレーオフ初勝利なるか?

2015年度のA級順位戦でトップタイとなり、将棋名人戦プレーオフ(4名)へ出場した経験があります。

その時は残念ながら、初戦で久保利明九段(現王将)に敗れて挑戦はなりませんでした。

今回は2度目のチャレンジで、初の名人戦挑戦者を狙っています。

今日の第3局はどうなる?

対局はAM10時開始!

対局は、東京将棋会館でAM10時からスタートします。

先手・後手は「振り駒」と呼ばれる儀式で決められるので、現時点では未定ですが、第1局・第2局共に先手だった豊島八段が、引き続き先手を引き当てるのか注目です。

将棋プロの間では、先手の方がやや有利とされているからです。

決着は深夜の見込み

持ち時間は両者とも6時間なので、決着は深夜になる見込みです。

ちなみに終了時刻は、第1局(久保利明王将vs豊島将之八段)は0時37分、第2局(佐藤康光九段vs豊島将之八段)は23時54分でした。

深夜までギリギリの攻防が続くと思いますので、対局開始が待ちきれません!

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