女性でただ一人現役の「奨励会三段」である西山朋佳さんですが、強さはどれくらいなのでしょうか?将棋プロの世界は「結果」が全てなので、プロ公式戦・奨励会や女流タイトル戦の結果をまとめてみました。
目次
西山朋佳さんの強さは?
奨励会員
将棋プロ棋士になるには、「奨励会」という組織へ入って、その最高峰である「三段リーグ」で上位2名に入る必要があります。
大半のケースでは6級で入会し、一定の成績を収め続けて昇級・昇段していきます。
その最高峰が「三段」で、すべての三段から構成されるリーグ「三段リーグ」を半年間かけて戦います。
原則上位2名に入ると四段へ昇段し、将棋プロ棋士としてデビューします。
西山朋佳さんは現在三段で、三段リーグには、2016年4月から参加されています。
西山朋佳さん 女性2人目の奨励会三段 最年少で https://t.co/efuVWlrXze pic.twitter.com/kzEOOLdAQp
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2015年12月5日
三段リーグは非常に難関なリーグとして知られていて、プロ棋士目前まで行った三段の方が、次の三段リーグでは成績を落とすということもありえます。
そのため、強さを客観的に測るには「リーグでの平均勝率」を見る必要があります。
19年3月まで開催されていた三段リーグで深刻な不調に陥ってしまったこともあり、通算勝率は.444まで落ち込んでしまいました。
藤井聡太七段が三段リーグを卒業した時の勝率は.722だったので、奨励会での「強さ」という観点からは「三段の中では真ん中よりやや下位」という位置付けになります。
将棋プロ棋士でも女流棋士でもない
西山朋佳さんは奨励会員なので、将棋のプロ棋士ではなく、女流棋士でもありません。
「強さ」を測るには、「奨励会での段位や成績」と「女流タイトル戦での成績」での2つの指標を見る必要があります。
女流タイトル戦の結果
出場できるタイトル戦は2つ
女流棋士のために設けられている女流タイトル戦には、女性の奨励会員も参加することができます。
西山朋佳さんは、女流タイトル戦のうち以下の2つに参加しています。
- マイナビ女子オープン(女王)
- 女流王座戦
第11期マイナビ女子オープンは西山朋佳新女王の誕生となりました。打ち上げにも参加。西山さんは大きな意味でまさに将棋界の宝。女流棋界だけでなく、幅広く活躍される事を願っています。 pic.twitter.com/V8qsbI6vDF
— 中倉宏美 (@HIromiPDG) 2018年5月24日
本日の対局者、西山朋佳奨励会二段です。昨年は女流王座戦をその超早指しで勝ち上がってタイトル戦初登場となりました。観る者に鮮烈な印象を与える攻めの振り飛車と圧倒的な終盤力とノータイム指しにしびれるファンも多いです。 pic.twitter.com/D1AblfiOpy
— 直江雨続 (@ametsugu_naoe) 2015年9月27日
マイナビ女子オープン
女流タイトル戦の中で、新しく創設された「清麗戦」につぐ賞金の大型タイトル戦です。
2019年で12回目を迎えるタイトル戦で、トーナメントを勝ち上がった挑戦者とタイトルホルダーが五番勝負を戦って、勝利者に「女王」の称号が与えられます。
2018年に挑戦者となった西山朋佳さんは、加藤桃子女王を3勝1敗で破り、初タイトルを獲得しました。
女流王座戦
里見香奈さんが体調不良のため辞退した2014年に五番勝負へ進出しています(vs 加藤桃子初段)が、残念ながらタイトル獲得はなりませんでした。
他の年度も出場はされていますが、五番勝負へ出場したのはこの1回のみです。
プロ公式戦の結果
西山朋佳さんが出場しうる将棋プロ公式戦は「竜王戦」「新人王戦」「加古川青流戦」の3つです。
詳しくは女流タイトル戦の結果と合わせて以下の記事でまとめていますので、参考にしてください。
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