女性将棋プロ棋士で一番強い・最強は誰? 女流タイトル戦と奨励会の実績で比較!

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里見香奈・西山朋佳(奨励会三段,三段リーグに所属)の活躍で、にわかに注目を集めている女性将棋プロですが、「現在で一番強い・最強は誰なのか?」気になるところです。活躍した年代が違う方と比較は難しいのは承知で、女流タイトル戦(女流棋士)・奨励会員最高位の実績の2つの視点で比較してみました。人数もまとめています。









女性奨励会員の実績と最高位は?

女性向けのプロ制度がある

このブログで何度か特集している「女性棋士・将棋プロの挑戦」ですが、挑戦しているのは男性・女性の区別がない将棋プロ制度です。

一方で、女性にだけ門戸を開放しているプロ制度もあって、「女流プロ」と呼ばれています。

将棋の世界には、男女の区別をしない「将棋プロ棋士」以外に、女性だけに門戸が開かれた「女流棋士」という制度があります。女流棋士の世界でもタイトル戦があり、優勝者には賞金・永世称号もあり、女流名人戦も同様です。今日は女流タイトルの仕組みや奨励会との関係をまとめました。

現在は、女流プロを続けながら奨励会員も兼ねることは認められているのですが、先月まで奨励会員だった里見香奈さん以外に、両方を兼ねていらっしゃる方は現時点ではいません。




現在の奨励会員と人数は?最高位は奨励会三段

18年3月まで在籍していた里見香奈さん以外にも、4名奨励会に在籍中の女性がいます。

  • 西山朋佳(三段)
  • 加藤桃子(初段)
  • 中七海(初段)
  • 今井絢(5級)

西山朋佳三段は、一部の女流タイトル戦への出場を除き、ほぼ奨励会に特化しています。

「初の女性将棋プロ棋士は誰?」今最も可能性があるのは、女流棋士にはならずに「女性棋士への挑戦」1本に絞っている西山朋佳三段です。今回は初の女性将棋プロ棋士の可能性と、三段リーグの速報をお伝えします(19年2月15日更新)。

加藤桃子初段は女流プロではないものの、女流タイトル戦でも活躍されています。

奨励会で二段昇段を目指している将棋の加藤桃子初段(かとうももこ)の対局が、19年2月3日に行われました。結果はどうだったのか気になるところです。そこで今回は、奨励会の結果に加えて、いずれも女流棋士ではない、西山朋佳三段・中七海初段との実績比較もしてみました。奨励会退会&女流棋士デビューのニュースも合わせてまとめました。

6つの女流タイトルを、里見香奈女流五冠と分け合っている加藤桃子さん。年収はいったいいくらなのでしょうか? 賞金と対局料を使って試算してみました。

関西奨励会に所属している中七海さんは、現在奨励会初段まで到達しています。

7連勝で昇段にリーチをかけていた中七海1級が18年4月1日の関西奨励会で勝利し、日本将棋連盟の女性奨励会員で4人目(里見香奈元三段・西山朋佳三段・加藤桃子初段)の初段昇段を果たしましたが、女流棋士ではありません。今回は奨励会の速報と、中七海さんの女性棋士・三段リーグ所属の可能性にフォーカスしました(最新更新19年5月22日)。




過去に奨励会員だった人の最高位は?

加えて、過去に奨励会に在籍した経験のある現役女性将棋プロで、女流タイトルを獲得した経験のある方は以下のとおりです。

なお、カッコ書きは奨励会での最終段位です。

  • 里見香奈(三段)
  • 甲斐智美(1級)
  • 岩根忍(1級)
  • 伊藤沙恵(1級)
  • 中井広恵(2級)
  • 矢内理絵子(2級)
  • 千葉涼子(2級)
  • 竹部さゆり(4級)
  • 香川愛生(4級)




奨励会員での実績・最高位

現役・元奨励会員の女性を、あらためてまとめ直してみました(現役奨励会員又は女流プロのみ)。

氏名 段位
里見香奈 三段
西山朋佳※ 三段
加藤桃子※ 初段
中七海※ 初段
岩根忍 1級
伊藤沙恵 1級
中井広恵 2級
矢内理絵子 2級
千葉涼子 2級
竹部さゆり 4級
香川愛生 4級
今井絢※ 5級

※:現役奨励会員

奨励会での実績を見ると、やはり里見香奈さんと西山朋佳さんが突出しています。

奨励会での対戦は2回(三段リーグ1回、里見さんの入会試験の試験官として1回)あり、入会試験では里見香奈さんが、三段リーグでは西山朋佳さんが勝利しています。

里見香奈さんには、体調不良で三段リーグを1年半休場したという割引材料もありますが、三段リーグで勝ち越した経験はありません。

一方の西山朋佳さんは、初参加した第59回三段リーグで勝ち越しています。

2局だけだと判断材料として少ない面も否めませんが、三段リーグでの成績を考えると、試験の時点(2011年)では里見香奈さんが上回っていたものの、三段リーグで追いつき、追い越したと見るのがフェアでしょう。

藤井聡太五段や、里見香奈三段の挑戦で注目を集めている「三段リーグ」。プロ棋士四段になるための最後にして最高の難関は、一方で厳しい年齢制限もあり、無念の涙をのんだ人たちもたくさんいます。そんな「三段リーグ」の仕組みにフォーカスを当て、どうしたらプロ棋士四段になれるのか、どれくらい厳しいのかをまとめました。




女流タイトル戦の実績

奨励会員ではない女流将棋プロもいる

女流将棋プロの世界の入り口は、男女を区別しない将棋プロの世界とは別に設けられています。

そういった背景もあって、奨励会を経由せずに女流将棋プロになった方もいます。

代表的なのが、女流将棋プロの第一人者である清水市代さんです。

女流タイトル戦で活躍された方を見ると、そのほかにも斎田晴子さんがいます。




奨励会員も女流将棋タイトル戦に参加できる

奨励会員と女流将棋プロは掛け持ちできる

里見香奈さんの奨励会入会に伴う2011年の制度改正で、女流棋士と奨励会員の掛け持ちが認められるようになりました。

そんな制度背景がありながら、直近の例でいうと里見香奈さんを除いて掛け持ちされている方はいません。

やはり体力的・精神的に厳しいのでしょう。




奨励会員の女流タイトル戦への参加

同じく2011年の改正で、奨励会員が女流タイトル戦へ参加することも認められました。

ただ、「エントリーすることは自由」なので、「エントリーしなければならない」わけではありません。

この制度を使って「奨励会員の身分」で女流タイトル戦へ出場し、タイトルホルダー・挑戦者になった方は、以下の2名です。

氏名 状況など
加藤桃子初段 マイナビ女子オープン4連覇、女流王座4期
西山朋佳三段 マイナビ女子オープン1期、女流王座挑戦1回

二人は2014年の女流王座戦五番勝負で一度対戦があり、その時は加藤桃子さんが3連勝で女流王座を手にしています。

2018年のマイナビ女子オープンでも二人は五番勝負が行われ、挑戦者の西山朋佳三段が「女王」のタイトルを獲得しました。




清水市代さんの実績

1987年に初タイトルの女流名人を獲得したのを皮切りに、女流四冠王達成2回を含むタイトル通算43期を誇る、女流将棋プロのレジェンド的存在です。

羽生さんの永世七冠の女流将棋プロバージョンとも言える感じで、マイナビ女子オープン(女王と女流王座)を除く4つのタイトルで永世称号であるクイーン(女流名人・女流王位・倉敷藤花・女流王将)を達成しています。

今も現役を続けられています。




里見香奈さんの実績

清水市代さんから主役の座を交代するかのように、華々しく女流将棋タイトル戦の檜舞台へ登場します。

16歳で初タイトル倉敷藤花を獲得したのを皮切りに、クイーン三冠王(女流名人・女流王将・倉敷藤花)を含む、通算35期の女流タイトルを獲得しています。

奨励会を年齢制限で退会し、今後が注目されていた里見香奈さんのインタビューが公開されました。女性初の将棋プロ棋士の可能性として残っていた「編入試験」は目指さず、普及・女流に専念する意向です。今回は、里見香奈さんの今後にフォーカスを当てました。




加藤桃子さんの実績

女流プロではないのですが、マイナビ女子オープンと女流王座戦へ出場し、前者は4連覇(継続中)、後者は通算4期獲得しています。

初の女性プロ棋士への挑戦を続けている加藤桃子初段の奨励会の対局が、18年3月21日に行われました。西山朋佳三段との五番勝負も近く行われるので、奨励会の結果と女性プロ棋士の可能性・五番勝負の結果の予想をまとめました。




西山朋佳さんの実績

加藤桃子さんと同じく、マイナビ女子オープンと女流王座戦に出場しています。

共に挑戦者に1度なっており、マイナビ女子オープンの五番勝負は18年4月10日から始まります。

女性でただ一人現役の「奨励会三段」である西山朋佳さんですが、強さはどれくらいなのでしょうか?将棋プロの世界は「結果」が全てなので、プロ公式戦・奨励会や女流タイトル戦の結果をまとめてみました。




女性最強の将棋プロは誰?現役で一番強いのは?

女流将棋タイトル戦と奨励会三段リーグの実績を合わせて判断

清水市代さんのように、奨励会を経験せずに女流プロ1本で活躍されている方もいます。

そのため、女性の将棋プロ最強を判断するには、「女流将棋タイトル戦」「奨励会」の両方の実績で判断するのが適切でしょう。

候補は3名

まだ現役の将棋プロ・奨励会員に限定すると、以下のお三方が候補になるのは異論がないでしょう。

  • 清水市代
  • 里見香奈
  • 西山朋佳

そこで、3人の両方の実績を比較表にしてみます。

清水市代 里見香奈 西山朋佳
女流タイトル 43期 35期
奨励会 三段 三段

最強は誰?

奨励会の実績だけを見ると、西山朋佳さんに分がありますが、清水市代さんは奨励会に在籍していません。

一方、女流タイトル戦を見ると、里見さんよりも清水さんの方がタイトル数は多い一方で、里見さんは今が全盛期なので、これからもっとタイトル数が増えていく可能性があります。

でも、活躍した・ピークだった時期が清水さんと里見さんでは異なる上に、開催されていたタイトル戦の数も違います。

加えて、西山朋佳さんは参加数を限定しています。

よって、3人の誰かが突出しているというわけではなく、3者互角と見るのがフェアでしょう。







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