史上最年少の14歳でデビューしてから、なんと新人王戦で優勝した藤井聡太七段。普通の16歳ならまだお金は稼げませんが、将棋のプロ棋士だと、獲得賞金や対局料(給料)がもらえるので、勝ちさえすれば「年収・収入」もびっくりする金額になります。そこで今日は、藤井聡太七段の年収がいくらなのかを予想してみました。
目次
将棋プロの年収
将棋のプロの主な収入源は、タイトル戦や大会で優勝したらもらえる「賞金」と、対局の都度もらえる「対局料」です。
詳しくは以下のリンクで試算しています。
そのほかのイベントでも報酬はもらっているでしょうが、いくらかは全く公開されていないので、試算では考慮外にしました。
獲得賞金はいくら?
タイトル戦の賞金
例えば竜王戦の場合、七番勝負に勝って竜王を獲得すると4,320万円もの賞金がもらえます。
名人戦の場合も3,500万円ほどと言われていて、タイトルを獲れば自然と年収は跳ねていきます。
但し、賞金が公開されているタイトル戦は限定されているので、一部予測や伝聞が入るのは否めません。
タイトル戦の格・序列は?
将棋界にはタイトル戦が8つありますが、賞金はもちろん序列・格が違います。
以下の関連記事で、格や序列と賞金を紹介しています。
また、タイトル戦にいずれ出て来る人たちを、以下で特集しています。
竜王を取ったら?
竜王戦は、賞金や一部の対局料が公表されているタイトル戦です。
竜王を取れたら年収はいくらになるのか、試算してみました。
名人を取ったら?
将棋界で最も歴史のあるタイトル戦で、現在も竜王と並んで最高位に位置付けられています。
名人になったら賞金・対局料はいくらなのか、試算してみました。
叡王を取ったら
2017-2018年度から新しくタイトル戦に昇格した、叡王戦。
賞金が高いと言われています。
叡王になったら賞金・対局料がいくらなのか、試算しています。
王座を取ったら?
藤井聡太六段が、最も近くまで迫っているタイトル戦である「王座戦」。
もし王座を取れれば賞金・対局料はいくらになるのか、試算してみました。
対局料はいくら?
将棋のプロ棋士の対局料は公開されていませんが、竜王戦のランキング戦を勝ち抜いた人たちが戦って竜王戦の挑戦者を決める「竜王戦決勝トーナメント」では、対局料が公開されています。
決勝トーナメントの対局料は、勝ち上がってきたランキングに応じて以下のように決められています。
- 6組優勝(四段が主に在籍):46万円
- 5組優勝(五段が主に在籍):52万円
- 4組優勝(六段が主に在籍):57万円
- 3組優勝(七段が主に在籍):77万円
- 2組優勝(八段が主に在籍):103万円
- 1組優勝(九段が主に在籍):195万円
なお、段位と所属ランキングは必ずしも一致するわけではないので、「主に」と限定をしています。
竜王戦は「将棋界で一番賞金の高いタイトル戦」を売りにしているのと、「ランキング戦を勝ち上がってきた人の対局料」なので、高めに設定されているはずです。
詳しくは以下のサイトで解説していますが、順位戦の所属リーグ別に対局料が設定されているのではないでしょうか?
出典:将棋ポケット
B級2組から順位戦のクラスが落ちにくい制度になっているのは、順位戦のクラスが生活に直結しているからという見方をしても不自然ではないでしょう👀
八段になるには?
2019年4月3日の時点で、七段まで昇段しています。
八段になるには、どんな要件を満たせばいいのかまとめています。
藤井聡太七段の賞金はいくら?
どんなタイトル戦がある?
将棋界には8つのタイトル戦がありますが、賞金や予選の仕組みなど様々です。
詳細は以下の記事でまとめています。
2018年度の賞金は?
藤井聡太七段の今年度の対局のうち、優勝などの実績を残した対局は以下の通りです(つまり賞金が出る対局)。
- 朝日杯将棋オープン優勝:750万円
- 新人王戦優勝:200万円
- 竜王戦5組優勝:155万円
- 竜王戦決勝トーナメント2勝:98万円
この3つだけでも、合計が1,203万円です。
藤井聡太七段の対局料はいくら?
2018年度の藤井聡太七段は、53局の対局をこなしています。
順位戦は、C級1組に所属しています。
対局料が公開されている竜王戦を別枠で計算すると
51局×18万円を計算すると918万円になります。
藤井聡太7段の年収は?
以上の賞金と対局料を合計すると、2,121万円になります。
一流上場企業の上級役員並みの金額ですが、一方で1年間に14局しか対局できない棋士もいます。
勝った者が報われる勝負の世界ですから、決して不思議ではない金額と言えるでしょう。
このほかにも、イベントの出演料などがあるでしょうが、出演記録が公表されているわけではないですし、対局料や賞金に比べると金額は大きくないでしょう。
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